モータースポーツ/SUPER GTについて

SUPER GT 2007総集編 GT500(3ページ目)

SUPER GT 2007年シーズンの総集編をお届けします。まずはトヨタ、日産、ホンダの3大メーカーが準ワークス体制で参戦しバトルを展開するGT500クラスの2007年を振り返ります!

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

直線番長!新エンジン搭載のフェアレディZが富士で1-2

フェアレディZで戦う日産勢は昨年の屈辱を晴らすべく、昨年の最終戦で投入されたNAエンジンを本格的に導入した。NAエンジンにスイッチすることで、ターボ搭載車に比べてドラッグを減らすことが可能となり、課題であったトップスピードも回復することができた。
NISMO ニッサンワークスチーム
左:#23 XANAVI NISMO Z(本山/ライアン)
右:#22 MOTUL AUTECH Z(松田/クルム)
【写真提供:日産自動車】

その高いトップスピードを武器にした直線番長ぶりが発揮されたのが第3戦・富士だ。フェアレディZにとって高速コースの制覇は一番の課題。富士はクルマが熟成を始める第3戦、そしてタイトル争いの決め手となりえる最終戦に設定されているだけに、チャンピオン奪還を現実のものにするためには富士での絶対的な速さが必要だった。

富士でトップ争いを展開するNISMOの2台
【写真提供:日産自動車】
予選はエースカーのXANAVI NISMO Zがスーパーラップに残れず、苦しいレースが予想された。しかし、レースはアクシデントによる赤旗中断も発生する波乱の展開となり、この展開をうまく読みきり巧みなレース運びを見せたNISMOの2台がレース後半にトップ争いを展開。XANAVI NISMO Z(本山/ライアン)が予選11番手からの大逆転優勝を飾り、2位にはMOTUL AUTECH Z(松田/クルム)が続いた。

NISMOの2台はこの時点でシリーズランキングでも同点首位だったのだが・・・その後はNSXの信頼性が向上したことから、徐々に優勝から遠ざかり、#22 MOTUL AUTECH Z(松田/クルム) のシリーズ5位がランキング最上位となる苦渋の一年になった。

灼熱のマレーシアに伏兵現る!KONDO RACING初優勝!

苦しい状況でも必死に耐え、地道に努力を重ねれば、サーキットの神様が幸運の女神を連れてくることもあるものだ。

横浜ゴムとのジョイントで昨年から日産勢の仲間入りを果たした近藤真彦監督率いるKONDO RACINGが第4戦・マレーシア・セパンサーキットで大波乱のレースを制して初優勝を飾った。
KONDO RACING
【写真提供:日産自動車】

改修が行われたセパンサーキットの路面が横浜ゴム(ADVAN)のタイヤを履くKONDO RACINGに味方した。ライバル達が灼熱のサーキットとタイヤを削っていく路面に苦しむ一方で、KONDO RACINGの#24 WOODONE ADVAN Clarion Z(荒/オリベイラ)はハイペースを維持し、2位以下に11秒もの差をつけてSUPER GT初優勝を飾った。

次のページではトヨタ勢の2007年を振り返ります!
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