史上最年少の全日本チャンピオンが誕生

鈴鹿サーキットを疾走する中上貴晶(Team HARC-PRO)
(写真:Yoshi KITAOKA)
日本のレース界を担う、とんでもない逸材が全日本ロードレースを席巻している。

彼の名は、中上貴晶(なかがみたかあき)。
今年14歳になったばかりの中学生だ。

今年、MFJ全日本ロードレース選手権のGP125にフル参戦した中上貴晶は開幕戦からいきなり優勝を飾り、圧倒的な速さを見せ付けた。その後も連勝は続き、最終戦を待たずに14歳と8ヶ月で史上最年少の全日本チャンピオンに輝いた。全日本GP125は子供のレースではない。10代から40代まで幅広い年齢層のライダーが戦っており、10年以上のキャリアを持つ大人のライダーを打ち破り、中上はチャンピオンを獲得した。

チャンピオンを決めて、全戦全勝を目標に掲げ迎えた最終戦・鈴鹿ラウンドでレース前の中上選手にインタビューを行った。

4歳の時、両親から運命のプレゼント

明るい表情で堂々とインタビューに応じる中上貴晶。
(写真:Yoshi KITAOKA)
中上貴晶は千葉県出身の14歳である。表情にはまだあどけなさが残るが、実にしっかりと質問に答えるその姿は中学生とは思えない堂々とした印象だ。

中上が初めてバイクに乗ったのはまだ4歳の時、両親から誕生日にプレゼントされたポケバイが全ての始まりだった。

「両親はF1が大好きで、僕を4輪のF1レーサーにするのが夢だったんです。4歳の誕生日の日、両親は僕にカートを買ってあげるつもりだったんですが、僕は体が小さいから体に合うカートが無かったんです。それでポケバイを買ってくれました」

カートではなくポケバイを与えられた中上はバイクを操ることに夢中になった。カートにもチャレンジした時期もあったそうだが、彼が最終的に選んだマシンはバイクだった。

「カートにも乗りました。普通、バイクのほうが危ないと思うけど、僕は乗ってみてカートのほうが危ないと思ったんです。毎週毎週ポケバイを空き地やサーキットで走らせていました」

ポケバイというマシンと運命の出会いを果たしレースに没頭した中上は6歳で早くも全日本ポケバイ選手権で優勝し、9歳からミニバイクレースに参戦。ミニバイク全国大会の史上最年少優勝記録も塗り替えた。

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中上貴晶 公式ウェブサイト