モータースポーツ/SUPER GTについて

大激戦!SUPER GT 2006 総集編(6ページ目)

日本で最も人気の高いモータースポーツ『SUPER GT』の2006年シーズンの闘いを振り返る。各レースのダイジェストの他、SUPER GTの魅力を総集編という形でお届けしよう。

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

灼熱のマレーシア・セパンは超サバイバルレースに

著名な近代サーキットデザイナー、ティルケ氏による個性的なスタンド。今年唯一の海外ラウンドだが、マレーシアのファンにはすっかりお馴染みのイベントだ。
(写真提供:SUPER GT.net)
第4戦の舞台はマレーシア・セパン・インターナショナルサーキット。F1マレーシアGPの開催地としてお馴染みであり、灼熱の超難関ラウンドとしても知られている。レース終了後、ドライバーが脱水症状でマシンを止めてバタバタと倒れこむのは毎年の恒例。SUPER GTで最も過酷な戦いである。

昨年のセパン戦ではエンジンをNAに戻したARTA NSXが圧倒的な速さを見せ付けたが、決勝レースではクールスーツ(ドライバーの体を冷やす装置)が故障し、伊藤大輔は意識が朦朧(もうろう)となる中でドライブをし続けた。悔しい2位となったARTA NSXにとってはリベンジをかけた重要なレース。しかし、今年もマレーシアの熱い太陽がドライバーを大いに苦しめた。

ARTA NSXが今年も速さを見せた!

左からMOTUL AUTECH Z、ZENTセルモSC、CALSONIC IMPUL Z、ARTA NSX。1コーナーから激しいトップ争いが展開された。
(写真提供:SUPER GT.net)

決勝レースは午後4時にスタート。日没も遅いため、暑さを避けるためにセパンラウンドの決勝レースは普段よりも遅い時間に設定されている。

PPからARTA NSX(伊藤大輔/ラルフ・ファーマン)が好スタートを切り飛び出していく、2番手にはMOTUL AUTECH Z(ミハエル・クルム/リチャード・ライアン)が続く。ARTA NSXは徐々にリードを築くが、昨年の悪夢が蘇るトラブルがまたもARTA NSXを襲う。なんとまたもクールスーツが故障した上に、無線までも使えなくなっていた。そしてドライブ中のラルフ・ファーマンは体調不良とあって、トップを走りながらも大ピンチを迎えていた。

MOTUL AUTECH Z(ミハエル・クルム/リチャード・ライアン)。
リチャード・ライアンはSUPER AGURI F1 TEAM入りが決まった山本左近に代わってNISMOに復帰した。
(写真提供:SUPER GT.net)
ARTA NSXはピットインし、伊藤大輔にドライバー交替。伊藤はクールスーツ不調の状態でコースに復帰した。この後、ARTA NSXとの差を詰めていくのはMOTUL AUTECH Zのリチャード・ライアン。

クールスーツ不調の伊藤、追いかけるライアン、まさに去年と同じ状況だ。伊藤とライアンの差は5秒を切るところまで縮まった。

ARTA NSXのファーマンと伊藤大輔。
(写真提供:SUPER GT.net)
しかし、今年はARTA NSXに軍配。終盤にライアンのMOTUL AUTECH Zはペースがあがらず、ARTA NSX(伊藤/ファーマン)がトップチェッカーを受け、今季初優勝!そして昨年の猛暑のセパンで雪辱を果たした。

2位にはMOTUL AUTECH Z、3位にはCALSONIC IMPUL Z(トレルイエ/星野)が続き、星野一樹にとっては初めてのGT500表彰台となった。

GT300は雨宮アスパラドリンクRX-7がセパン4勝目!

2年連続GT300チャンピオンの山野哲也/成長著しいベテラン?井入宏之が駆る、雨宮アスパラドリンクRX-7。
(写真提供:SUPER GT.net)
ロータリーエンジンの名チューナーであるRE雨宮のマシン、マツダRX-7はセパンが大の得意だ。予選では3番手だったものの、過酷なセパン戦の戦いを知り尽くすこのチームは今年もそのマイスターぶりを発揮してくれた。

雨宮アスパラドリンクRX-7は7周目にエンドレスアドバンCCI Z(影山/藤井)をかわすと、そのままトップを守りきり今季初優勝を飾った。しかし、雨宮アスパラドリンクRX-7にはこれまたクールスーツのトラブルが発生しており、井入宏之はトップチェッカーを受けるなりマシンを停止。熱中症でフラフラになりながらも気力で表彰台に上がるというギリギリの状態での優勝だった。

また3位に入ったdirexiv ADVAN 320Rの密山もゴール後に医務室に運ばれ表彰式には参加できなかった。

過酷なセパンラウンドはレース中に大きなドラマこそなかったものの、ドライバーとチームが死力を尽くした勝ちっぷりはドラマだった。今年もセパンの裏話は後のドライバートークショーなどで恰好のネタとなっていた。

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