SUPER GTの予選はSUPER LAPが最大の見所
コースインのタイミングを待つ、ニッサンのエースマシン#23 XANAVI NISMO Z(本山哲/松田次生) |
土曜日は予選が2回開催されるが、グリッドの決定に影響する予選は予選1回目のみである。予選1回目の結果を元に各クラスのトップ10台が1発アタック方式の「SUPER LAP」への出場権を得る。
「SUPER LAP」の前に開催される予選2回目はドライバーが基準タイムをクリアするための予選で、ほぼフリー走行に近い。これが終わるといよいよトップ10のグリッドを決める「SUPER LAP」が始まっていく。
緊張感あふれる1発アタック ~SUPER LAP~
雨宮アスパラドリンクRX-7 (写真提供:SUPER GT.net) |
SUPER LAPは予選日で最も盛り上がる時間である。プロのレーシングドライバーのドライビングテクニックとそれぞれのマシンの挙動を堪能できるのが最大の魅力だ。
SUPER LAPはGT300の予選1回目のタイムが10番手のマシンからアタックしていく。通常であると後で走る方が有利である。その理由は先に走ったマシンが走行ラインを綺麗に掃除してくれることになるのと、走行ライン上に前車タイヤのゴムが付着し、よりタイヤのグリップ力が増すからだ。SUPER LAPは通常午後から行われるので、とくに夏場は路面温度が下がる後半の方がより良いコンディションと言える。
しかし、どうしようもならないのが天候である。SUPER LAP中に天候が悪化すれば先に走った方が有利になる。こればかりは運次第だ。
アタックBGMはチームとドライバーが選曲
XANAVI NISMO Z (写真提供:SUPER GT.net) |
実はRd2の岡山でSUPER LAPの音出しをしていたのは僕、DJ辻野ヒロシである。SUPER LAP進出者が決まると、サーキット関係者がチームにCDの回収に行くのだが、ドライバーの好きな曲やスポンサーのCMソングなどなど各チーム選曲の基準はバラバラである。
例えば、TAKATA童夢NSXの道上龍選手はプロレスのWWEのファンであることから「WWEスマックダウンのテーマ」、イエローハットYMSトミカZのJP・オリベイラ選手は大好きなクラブミュージック「GROOVE ARMADA / EASY」、プリベチューリッヒ・アップル・紫電の加藤/高橋組は高橋一穂選手の好きな「荒井由美/12月の雨」とドライバーの音楽やその他の趣味が分かって面白い。
ウェッズスポーツセリカ(脇阪/松田)のボス、爆走坂東組の組長、坂東正明監督。 |
爆走坂東組のイメージにピッタリだが、選曲理由は「坂東さんが携帯電話の着信メロディに使っているから」だとか。いや、これは本当で、僕もスーパー耐久の中継でお世話になっているので何度もこの着信音を聞いている。居酒屋で鳴ると何とも物々しいが、坂東さんはとっても優しい人である。自分のレース中は別人じゃないかと思うくらい怖いけど。。。
CDを集める方と流す方は大変だと思うが、面白いのでぜひ来年も続けて頂きたい。
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