モータースポーツ/SUPER GTについて

SUPER GT GT300は名車、珍車の宝庫(2ページ目)

激戦が続くSUPER GT!その人気の秘密はレースに出場するマシンのバラエティさにある。特にGT300クラスに参戦するマシンは写真で見るだけでも面白いラインナップだ。

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド


童夢が制作した京都産フェラーリ?

JIM GAINERが走らせるフェラーリF360。昨年は一時期、フェラーリなのにM-TEC(無限)の4リッターエンジンを搭載していたが、今年は3500cc V8に戻された。
ランボルギーニとくれば次はフェラーリだ!スーパーカー世代にはたまらないフェラーリVSランボルギーニという戦いが展開されているのがGT300である。速度差から常にGT500に抜かれていくGT300クラスのマシンはレース中は目立ちにくいが「庶民の夢のまた夢」がサーキットでバトルを展開しているのは実に嬉しいことだ。

京都に本社を置くレーシングチーム、JIM GAINER(ジム・ゲイナー)が2006年シーズンも2台のフェラーリF360を走らせている。1999年以来フェラーリを情熱を持って参戦させている同チームは2003年からフェラーリF360モデナを投入した。このフェラーリF360はオーナーが旧知の仲である「童夢」にマシン開発を依頼し、GT500のホンダNSXを手がける童夢のノウハウによって大幅な車体の改良が施された、超スペシャルなフェラーリである。このフェラーリF360にはAll About「モータースポーツ」前任ガイドの松田秀士選手(現・ドイツ車ガイド)も乗っていたので、過去の記事も参考にして頂きたい。

第2戦岡山で表彰台に上がったフェラーリF360 (SUPER GT.net)
大幅な改造が許され、公道を走るGTカーをレーシングマシンに仕立てることが可能なSUPER GTにおいて、どこまでやるかはチームの情熱にかかっているといっていいだろう。「勝ちたい!」「フェラーリで優勝したい!」というあくなき熱意がなければここまでのマシンは作れないのではないだろうか?ベース車両は正真正銘のイタリア製、しかし、その中身と開発は日本で進行したという特異なフェラーリであるが、やはりフェラーリがトップを走る姿は見ていて迫力がある。今シーズンは登場から4年目のシーズンということもあり、やや苦戦を強いられ表彰台は一度のみとなっているが、そのポテンシャルはいまだに高いといっていいだろう。タレントのヒロミもステアリングを握るなど話題性も豊富なチームである。

次のページでは「本当にGT?」といえる公道ではめったに見れない車種をご紹介しましょう。
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