モータースポーツ/SUPER GTについて

SUPER GT GT300は名車、珍車の宝庫(5ページ目)

激戦が続くSUPER GT!その人気の秘密はレースに出場するマシンのバラエティさにある。特にGT300クラスに参戦するマシンは写真で見るだけでも面白いラインナップだ。

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

流麗なフォルム、これぞ究極のCOOL GT! フォードGT参戦

ガルフカラーのイメージが強いフォードGT。しかし、このD.H.Gの渋いカラーリングが実にクールである。
今年の目玉マシンはまだまだある。往年のスポーツカーファンならGTとは認めたくないマシンが目立つ中で、これは納得の1台であろう。ル・マンにも登場し、スーパーカー世代の日本人の記憶に深く刻み込まれている伝説のGTカー、フォードGT40だ。その復刻版として登場したフォードGTを走らせるのは輸入販売元のDHGとトムスである。開幕戦には間に合わなかったものの、凄まじいペースでポテンシャルアップを図り、第4戦セパンでは5位でチェッカーを受ける活躍ぶりを見せている。サーキットでの存在感は抜群で、特にピットのパテーションを含めたイメージメイキングは派手なカラーの車両が多い中で異彩を放っている。

急激な進化を見せたポルシェ・ボクスター

鮮やかなカラーリングのポルシェ・ボクスター。開幕前のテストではMR-Sとよく見間違えた。
今季最も大きな進化を遂げたと言えるのがポルシェ・ボクスターだ。ポルシェ911GT3がRR車なのに対し、ボクスターはMR車のオープンスポーツカーだ。このマシンを走らせるのはポルシェのチューニングショップのARKTECHで、昨年からSUPER GTにボクスターを投入した。しかし、参戦初年度となった昨年はまともに走れないレースも多く、今年になって急に進歩したイメージがある。ドライバーはAll About「ドイツ車」担当の松田秀士選手とFJ1600から叩き上げでレース人生を歩んできた菅一乗の2人。このレーシングボクスターに関する解説は松田さんがAll About「ドイツ車」のページで詳しく紹介しているので、ぜひとも見ていただきたい。先日の鈴鹿1000kmでは原因不明のハンドリングの悪さに悩まされていたボクスター。優勝争いからは遠いところを走っていたが、原因を究明して松田さんにボクスター初のGTレース優勝を掴んで頂きたいものだ。

やっぱりアマさんは凄い!唯一のロータリー車、マツダRX-7の進化は続く。

猛暑のセパンを得意とするRE雨宮のRX-7。今年もキッチリと優勝を飾った。
孤軍奮闘する唯一のロータリーエンジン車、マツダRX-7。コーナーでは甲高いというよりは耳障りなくらいの高音サウンドでサーキットを駆け抜けていくその姿は今やGTの名物風景だ。そして、何よりこのチームは完全なプライベーターながらも勝ちを狙っていけるのが凄いところである。ここ数年、ワークスともいえるチームがGT300にも進出してきているが、ロータリーエンジンの名チューナーとしてお馴染みの雨宮勇美氏(通称”アマさん”)率いるRE雨宮はこれぞGT300チームと言えるレースを見せてくれる。燃費は悪いが驚速のRX-7はこれまでも速さをみせていたが、生産中止になって久しい。そんなマシンでもプライベーターながら確実にアップデートを施し、速さを追求するRE雨宮のレース活動はマツダファンの心を掴んで離さないのだ。今年はドライバーに山野哲也が帰ってきた。山野はNSX、MR-S、そしてこのRX-7で3年連続異なる車種でのGT300チャンピオン獲得を狙う。

バラエティ豊かなGT300。後半戦も激戦の予感

ハコ車一筋30年、生粋のレース屋「坂東親分」こと坂東正明氏率いるウェッズスポーツ・セリカ。ベース車両はFF車だがFR化されている。
GT初のAWD化を施し、菅生でいきなりの速さを見せたクスコ・スバル・インプレッサ。4ドアマシンながら特認車両として参加が認められている異色の存在。
やや苦しい戦いが続くトヨタ・MR-S。梁山泊aprMR-Sはトヨタ期待の若手、大嶋和也が速さを見せている。


今年は上位を走れるようになったプライベーター御用達の公道レーシングカー、ポルシェ911GT3。中でも韓国のタイヤメーカー、ハンコックを装着するポルシェは後半戦の注目マシンだ。
GT300のフェアレディZのベース車両はヨーロッパ仕様だ。そのため左ハンドルのマシンである。菅生では1-2フィニッシュの大活躍を見せた。
元を辿ればGT500で走っていたNSXを走らせるTeam BOMEX。かなり古いマシンなので戦闘力は低いがこうやって中古マシンも長く走り続けて欲しいものだ。



テレビ中継ではどうしてもGT500が主役になるし、サーキットでもGT300の争いだけを見ている人は少ないだろう。そう、GT300は目立たないが面白い。しかし、ピリピリムード満点のGT500に比べるとピットウォークなどで温かい雰囲気が伝わってくるし、実に人間味溢れるチームが多いのが特徴だ。今年は車種が増加し、さらに面白くなった。今後も参戦車種は増えてくるだろう。来年あたり、1戦限りでよいからGT500とGT300それぞれのクラスで別々に行う2本立てのレースをやっても面白いと思うのだが。

SUPER GT 公式サイト

写真提供 : SUPER GT.net
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