ディティールは諦めるべき?
用意されるグレードは3種類。どのグレードも、エンジンやトランスミッション、サスペンションなどは同じものを使っている |
何かと話題になっているタイ工場製の新型マーチに試乗したので早速レポートしてみたい。ちなみに3タイプのグレードがあるものの、3気筒エンジンとCVTの変速機、サスペンションは全て同じ。どのグレードを買っても同じ乗り味だと思っていただければ間違いないと思う。
まず外観のチェックから。結論から書くと「厳しい」。ボディパネルの隙間が全般的に広く空いており、ボンネットなどコイン4枚分! ドアやリアハッチの隙間なども驚くほど大きいのだ。アンテナが左側に傾いているなど、アラ探しをしたらキリない感じ。こらもう諦めるしかあるまい。
というか、ウルサイ人なら最初からダメだと思う。ま、仕上がりに対してダメ出ししてるとキリがないので、試乗といきましょう。エンジン掛けてDレンジをセレクト。アクセル踏むと4気筒より大きめの「ブルルル」という振動を伴って走り出す。ただ3気筒っぽいのは2000回転以下。加えてイヤな振動でもないので、皆さん許容出来るかと。
燃費は10・15モードで26.0km/L(12G、12X)。実用燃費も高速道路で24km/Lとハイブリッド車を凌駕する値を出す |
絶対的な加速性能は車重が軽く、低い回転域からトルク出すエンジン特性のため悪くない。スズキ・アルトなどと同じ新型のCVTも良い仕事をしており、100km/h巡航時の回転数を見たらわずか2000回転! こら燃費いいか?
どれどれ、とばかり計測してみたら、メーター読みの90~95km/hで高速道路を走って24km/L前後。流れの良い一般道を走ると18km/Lくらい走る。プリウスにこそ届かないが、ホンダのハイブリッド車であるインサイトは凌ぐ感じ。なかなかタイしたもんだと感心しきり。