キモチよさはポルシェ並み
フロントウインドウモール、ウインドディフレクターにより、風の巻き込みを低減。7速ATモデルでは、エアコン付きシートも標準装備だ |
このところクルマの試乗記と言えば「エコがどうの」とか「コストパフォーマンスがヘチマ」ばかり。たまにはド~ンとクルマ趣味のモデルを紹介したいと思う。ということで先日デビューした新型フェアレディZのロードスターに乗ってみました。
幸い、北からの冷たい爆風がアタマの芯に突き刺さるような日であります。スタートする前、日産スタッフがトップを開け方を教えてくれた。「開けたまま乗られますよね」。嬉し過ぎる! すぐ高速道路に乗るから閉めていこうと思ったのに……。
ルーフは電動ソフトトップ。インテリジェントキーを持った状態で、ドアハンドルのリクエストスイッチを押せば、車外からでも開閉操作が可能だ |
ということで引っ込み付かなくなり、寒風吹きすさぶ高速道路へ。ところが走り出してみると案外快適だったりして。風の巻き込みを防ぐ「ウインドディフレクター」のためか、コクピットの中まで冷たい風は入ってこない。アタマの先っちょを通過していく感じ。
しかもシートの中から温風が吹き出してくるので寒くないのだ。BOSEサウンドシステム(音質は松クラス)を鳴らしながらノンビリ高速道路を流していると、ストレスもすっ飛んでいく。「苦しゅうないぞよ!」とツイッターしたくなります。
最近の日産の後輪駆動車に共通することながら、ショックアブソーバーの動きが滑らか。オプションの19インチホイールを履いていても硬さを感じないのだ。オープンボディ特有のワナワナ感は完全に無くなっていないものの、ポルシェに匹敵する。