コスト重視とは思えない質感
「省資源・低燃費で気軽に使え、世代を超えて愛される軽自動車」をコンセプトに作られた7代目アルト。先代よりもより丸みを帯びた、親しみの持てるデザインとなっている |
昨年の東京モーターショーに出展された新型アルトは、47万円という「価格破壊」をもたらした初代モデルと並んで展示されていた。そんなことから「60万円台の超低価格戦略もあるかな?」と予想したのだけれど、ベーシクグレードの「E」(4速AT)で73万2900円でありました。
とはいえ安いことに間違いない。これまで最安値だったダイハツ・エッセの78万円を大幅に下回っているし、加えて「何も付いていなかった」に等しい47万円のアルトと違い、エアコンや運転席/助手席エアバッグ、4速AT、660ccエンジン、パワステ、飛躍的に安全となったボディ構造も標準。
2WD・CVT車ともに、10・15モード燃費は24.5km/L。ベーシックグレードとなるEグレードの2WD仕様で73万2900円と、47万円という価格でヒットした初代を彷彿する経済性の高さが魅力だ |
少し御予算を増やし、80万8500円の「F」を選ぶと、CDオーディオからパワーウィンドウ、キーレスエントリー、ホイールカバーまで標準装備され、こいつに2万6250円のABSを付けてやれば何の不満も無い乗用車になる。やはり圧倒的にお買い得かもしれません。
試乗車は「F」に電動格納式ミラーやドアトリム、全面UVカットガラスなどを加えた「G」(4速ATで89万2500円)。Dレンジをセレクトして走り出すと「なんですかこれ!」。コスト重視のクルマと全く思えないくらい走りの質感高い。乗り心地などプリウスより上質だったりして。