TOYOTA(トヨタ)/トヨタの車種情報・試乗レビュー

トヨタ車イチ乗り心地の良いランクルプラド(2ページ目)

日本車のクロスカントリーといえば、一般的に「フワフワであると同時にドタバタした乗り心地」を持つ傾向。しかし、意外にも新型ランドクルーザープラドは、トヨタ車の中でも格別の乗り心地を持つ。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

2.7リッターで

ランドクルーザープラド
4リッターV6搭載モデルの「TZ」「TZ-G」には、マルチテレインセレクト、クロールコントロール、マルチテレインモニター、マルチテレインABS、電動リヤデフロックがセットになったオプションが用意される

ここまで読んで「2080kgもあるヘビー級のボディに、163馬力の2.7リッターで大丈夫?」と不安に思うかもしれない。私自身、試乗するまで「厳しいでしょうね」と思っていた次第。けれど走り出してみたら、案外元気。流れの遅くなった昨今の交通状況であれば全く問題無し。

加えてモデルチェンジするにあたり様々な部分を見直したそうな。4気筒ながら振動を抑えるためのバランサーも付いているため、ストレスなく高回転域を使えます。登り坂などでパワーが必要な時は思い切って引っ張ればよい。自分で買うなら迷うことなく2.7リッターを選びます。

4リッターV6エンジン搭載車はどうか? エンジンの気持ちよさという点から評価すると、やはり2.7リッターを圧倒! レギュラー仕様になったのに従来型のV6よりより20馬力もパワーアップ。「クォーン!」と高回転まで気持ちよ~く回る。これで乗り心地良ければ100点なのに。

ランドクルーザープラド
水平基調のインストルメントパネルに、垂直基調のセンタークラスター。プラドらしい、洗練された力強さを表現した

肝心の悪路走破性だが、V6の上級グレードにオプション設定される13万6500円のオフロード走行支援『矢でも鉄砲でも持ってこいセット!』を装着すれば、ランクル200と並び世界一強力なクロカン4WDになる。冗談抜きで、歩けないほどコンディション悪い悪路だって走れてしまうのだ。

以上、おすすめは2.7リッター。330万円の「TX」がいい(5人乗りならば315万円)。アルミホイールからVSC、サイドエアバッグまで標準装備してます。純正オプションのヒッチメンバー(トレーラー用のアタッチメント)を付け、モーターホームやバイク、ボート、水上バイクなんか引っ張るのも楽しい。悪路好きなら4リッターをフルオプションでどうぞ!

撮影:尾形和美・カーセンサー
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