話題のシエンタを試乗レポート&バイヤーズガイド

新型シエンタ

フルモデルチェンジで話題のトヨタ・コンパクト3列シート7人乗りミニバン「シエンタ」


コンパクトなボディサイズながら3列シートを持つ新型シエンタの売れ行きが好調のようだ。先日、こちらの記事で車両の紹介を行ったけれど、今回は試乗レポート&バイヤーズガイドをお届けしたい。まずはハイブリッドから。

搭載されているハイブリッドシステムはアクアと同じ1.5リッターエンジン+モーター。エンジンとモーターを合わせて使った時の最大出力(システム出力と呼ばれる)は99馬力。車重が1380kgもあるからパワー不足かと思いきや、けっこう普通に走ってしまう。むしろ街中での追い越し加速など「いいね!」したくなるほど。

一方、普通の1.5リッターエンジンは燃費を追求した『アトキンソンサイクル』と呼ばれるECOエンジンの109馬力。絶対的な動力性能からすれば、ハイブリッドより良い。いや、もう少し正確に表現するなら、街中でアクセルを踏んだ時のピックアップはハイブリッドが優性。アクセル全開の加速だと普通の1.5リッター優性といったイメージ。

新型シエンタ

大人のモダンインテリアをテーマとした上質かつ遊び心のあるインテリアも魅力


気になる実用燃費だけれど、ハイブリッドが意外に伸びない。街中で20km/L。流れの良い道で22km/Lくらいを考えればいいだろう。一方、普通の1.5リッターは予想以上に燃費が良く、街中で15km/Lくらい。流れの良い道だと18km/L程度走ってくれる。つまりハイブリッド車と普通のエンジン車の価格差35万円を燃費差で埋めるの、難しいです。

ここまで読んで「動力性能は引き分け。燃費差もあまりないなら普通のエンジンで十分ということ?」と思うだろう。その通り。私の推奨は普通のエンジンだ。もはや猫も杓子もハイブリッドという時代じゃない。依然としてハイブリッドを選ぶ人も多いだろうけれど、冷静になるべきだ。

新型シエンタで推奨したい2つのオプション

新型シエンタ

簡単な操作でサードシートを格納でき、広いラゲージスペースとしても使える


乗り心地はハイブリッドも普通の1.5リッターも、トヨタ車と思えないくらい良い。サスペンションがキッチリ動いており滑らか。ノア/ヴォクシークラスというより、アルファード/ヴェルファイアクラスと比べたって乗り心地は良い。それでいてコーナーもフワフワすることもなく走ってくれる。「どうしちゃったの?」と思ったほど。

居住性だけれど、驚くべきコトに1列目と2列目シートを少し前の位置にセットしたら身長183cmの私でも3列目シートに座れてしまう。先代シエンタだとアウトだった。シエンタのライバルであるホンダ・フリードも難しかった。新型シエンタなら親子3世代が乗っての移動も可能。無理なく7人乗れる世界最小のクルマか?

なるほど好調な売れ行きは納得できる。推奨したいオプションは2つ。赤外線レーザー+単眼カメラを使う自動ブレーキと、翼面衝突時に役立つサイド&カーテンエアバッグだ。特にサイド&カーテンエアバッグは2018年から大半の車種で標準装備になるほど安全性向上に寄与する。新基準の衝突試験をサイド&カーテンエアバッグ無しで行うと、死亡事故に匹敵する衝撃を受ける。

新型シエンタ

試乗してみると売れ行きが好調なのにも納得


御予算があれば232万9855円のハイブリッドの『G』に自動ブレーキやエアバッグのオプションを付ければいい。ただ、なんのかんの300万円に達します。私のおすすめは、ベーシカルな『X Vパッケージ』(168万9709円)に、自動ブレーキ+エアバッグを付けた仕様。ナビも簡素なタイプを選べば、230万円くらいで収まるだろう。

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