ディーゼルエンジン搭載ランドクルーザープラドに試乗

一部改良となったトヨタの新型ランドクルーザープラド

一部改良となったトヨタの新型ランドクルーザープラド


ランクル・プラドにディーゼルエンジン搭載モデルが追加された。トヨタにとって久しぶりの乗用車ナンバー登録可能なディーゼルエンジンである。もちろん世界一厳しい規制の一つ『ポスト新長期規制』をクリア。この規制を通っていれば、始動後の何秒か排気ガス臭を出すだけ。派手なアクセルの踏み方をしても黒煙など全く出さない。

いまや大型のクロスカントリーモデルのパワーユニットは、燃費と力強い走りを両立できるディーゼルが世界規模で主流になりつつある。ハイブリッドで押し通そうとしたトヨタも「もはやこれまで」と覚悟を決めたのだろう。もちろん従来型のエンジンでは新しい世代の排気ガス規制をクリア出来ないため、新開発となった。

エンジンスペックを見ると排気量2.8リッターの4気筒。最高出力177馬力/450Nmとなっている。ヨーロッパの最新ディーゼルは、2リッター4気筒で200馬力/400Nmが普通。2.8リッターという排気量を考えれば、250馬力/500Nmくらい欲しかった。ということで出力的にあまり期待したらいけません。

すでに納期は早くて11月。購入を考えているならすぐにオーダーしたいところ。ところがメディア向けの試乗会はまだ行われておらず。一方、ディーラーに行けば試乗可能。とりあえずディーラーで試乗してみたので第一印象をお届けしたい。早速エンジン始動すると、新世代の設計ということもあり、車内に居る限り「うるささ」は感じず。

おすすめグレードは最上級『TZ-G』。価格分の満足度は得られるはず

新開発となる2.8Lクリーンディーゼルエンジン「1GD-FTV」を搭載

新開発となる2.8Lクリーンディーゼルエンジン「1GD-FTV」を搭載


ただ、新世代のディーゼルエンジンなのにアイドリングストップが付かない。今やディーゼルエンジンでもアイドリングストップなど当たり前。組み合わせられる6速ATの設計が古いため対応が出来ないのだろうけれど、信号待ちなどでディーゼル特有の振動や音を感じてしまう。街中だと実用燃費も10%くらい悪くなるかと。

絶対的な動力性能は期待しなければ必要にして十分だと感じるハズ。「ディーゼルだから凄くトルク感があるんじゃないか?」と期待してしまうと「こんなものか」と失望するかもしれません。なんせ車重2300kgに対し177馬力。1150kgのクルマを88馬力エンジンで走らせるようなもの。全開加速やアップダウンの厳しい道はソコソコです。

とはいえ2.7リッターエンジン搭載のガソリン仕様と比べれば、全ての走行状況で余裕タップリ。実用燃費だってガソリンは6~7km/Lしか走らないのに対し、ディーゼルだと10km/L程度走ってくれる。走行距離の多い人だと燃料コストはガソリンの半分で済むだろう。自分でランクル・プラドを買うなら迷うことなくディーゼルを選ぶ。

ちなみにディーゼル車とガソリン車の価格差は免税分などを差し引けば実質的に50万円ほど。走行1万km毎の燃料コスト差は約10万円。5万km走ればモトが取れてしまう。おすすめグレードは最上級の『TZ-G』。513万3927円と安くないけれど、価格分の満足度は得られると思う。輸入車の価格や装備内容を考えれば手頃だ。

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