軽くないのに軽快!
エンジンと7速ATの相性が良く、ジェントルな走りもスポーティな走りもこなせる。燃費も9.1km/Lと決して悪くない数字だ |
早速試乗してみた。Dレンジをセレクトしてアクセルを踏むと期待通り速い! 車重こそ1820kgあって軽くないものの、何たって330馬力だから強力! アクセルを踏めば踏んだだけ加速すると考えていい。もはやSUVというよりスポーツカーのパフォーマンスである。
日産自慢の新しい7速ATとのマッチングも良く、ジェントルに走ろうとすれば滑らかに変速し、アクセルを踏んでいけばクロスレシオだからして軽快な加速感を存分に楽しめます。10・15モード燃費は9.1km/L。ドイツ勢と比べれば悪くない。
足回りもけっこうイケている。225/55R18という大きくて重いタイヤを履くため(重い靴を履いたようなもの)、どうしても荒れた路面でドタバタします。けれど良好な平坦路のワインディングロードであれば、まるでスポーティクーペのように軽快!
夏も冬も頼れる相棒
日産らしいモダンで上質なインテリアデザイン。「370GT TypeP」では本木目フィニッシャーに高級材であるカーリーメープルを用いたものも用意 |
絶対的なコーナリングスピードについちゃ文句無し。さすが「スカイライン」の看板を背負っているだけありますね、と感心。このあたりもカイエンやX6といい勝負だったりして。ボディサイズと燃費を気にしない時代であれば、相当高い評価になったろう。
また、本格的な4WD性能持つため、ヒッチメンバー付けてジェトスキーやバスボートを引っ張るような使い方にも耐える(滑りやすいスロープからの引っ張り出しだって問題なし)。冬になればウインタースポーツの頼もしい相棒になってくれます。
価格は447万3000円。輸入SUVより圧倒的にリーズナブルな予算で済む。気になる人はぜひ試乗してみて欲しい。クルマを趣味の対象として重視している人なら、きっと高い満足度を得られると思う。
撮影:篠原晃一・カーセンサー