小変更でライバルに対抗

フロントビュー
販売面で約半数を占めるハイウェイスター。マイナーチェンジでフロントマスクの迫力が増している。同グレードは全長4740×全幅1725×全高1840mmの3ナンバーサイズ。価格は213万1500円~270万9000円
昨年末にマイナーチェンジを果たしたセレナ。標準グレードのお色直しや新装備の採用、ライダーに上級シリーズを追加し、売れ筋のハイウェイスターも化粧直し足まわりに専用サスペンションを装備。今回は足が変わったということで、一番人気のハイウェイスターを試乗した。ホンダ・ステップワゴンのスパーダなど、ちょっとスポーティなミニバンがいま支持を集めており、その対策といえるのだろう。

街中でも許容範囲の足まわり

リヤビュー
全車にサイドターンランプを内蔵した電動格納式ドアミラーを採用。リヤビューはボディの大きさを感じさせる安定感があるが、運転は非常にしやすい
訴求カラーのディープカシスをまとったセレナ・ハイウェイスターには、CMから受ける「子どもが主役的なキャラクター」とは少々異なる雰囲気に満ちている。エアロパーツの装着により、チョイ悪的な雰囲気があるし、ブラックを基調としたインテリアカラーもあり、大人の男が1人で乗っても所帯じみた気はしない。

走らせてみると見た目の雰囲気と整合性が取れた足の動きであり、スポーティさと快適性のバランスに取れた乗り心地といえるだろう。低速では標準車よりも路面の状況を分かりやすく伝える。ごくわずかな入力に対する「いなし」は、ステップワゴン・スパーダのほうが少々上手とも思えたが、乗った日もコースも異なるし、ごくわずかな差だ。3列目の子どもがクルマ酔いしてしまうほど、ボディが揺すられることはないはず。ミニバンの常識に収まるセッティングといえるだろう。

専用サスの恩恵は、山道を飛ばさなくても実感できる。街中での右左折や低速域のコーナーでも踏ん張りが効く。また、流れの速い首都高でも十分安心してステアリングを握れた。強烈な横風の中を走るシーンもあったのだが、ミニバンにありがちな背の高さからくる不安定な挙動に見舞われることもない。ノーマル車ではもの足りないが、ライダー系やアフターモノの足まで入れる必要もない、あるいは予算が厳しいという方にハイウェイスターの走りは最適だと思う。

エンジンやCVTの印象はとくにマイナー前と変わらない。CVTの音がやや耳に付くが、実用ミニバンとしては過不足のないパワーだといえるだろう。ただし、フル乗車だとモアパワーを欲することもあるはずだ。

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