外観デザインに排気量による差はない

ライバルにはないV6エンジン搭載

 これまで3.5リッターエンジン搭載車のみの商品展開だったエルグランドに、新たに2.5リッターモデルが追加された。このクラスの国産ミニバンというと、ライバルはご存知の通りアルファードやエリシオン。ただし、これら他社の2車種にあってエルグランドに無かった決定的な部分がある。それは、エンジンバリエーション。アルファードとエリシオンは、3リッターのV6エンジン搭載車のほかに、2.4リッターの直4エンジンモデルもラインアップ。3リッターモデルに対してお手ごろな価格とランニングコストの安さをセールスポイントにすることで、実際に売れ筋モデルとして人気を得ている。
 一方のエルグランドは、これまで3.5リッターモデルしかなかった。しかし、どんなにデザインや質感を気に入ってもらえても、3リッター超の排気量となると、一般の人にとってはなかなか受け入れにくい。自動車税だって、2.5リッター以下なら年額45.000円で済むところ、58.000円も払わなくちゃならなくなる。ランニングコストを考えた結果、エルグランドがミニバン選びの候補から外れてしまうことも少なくなかったと思う。結果、ライバルと比べ販売台数で伸び悩んでします。ならばと、フーガなどに積むVQ型の2.5リッターV6エンジンを搭載して勝負に出てきたのだ。
俊敏なレスポンスをもつVQ25DE型エンジン
 エンジンスペックを見てみると、最高出力が186馬力(6000rpm)で最大トルクは23.7kgm(3200rpm)。従来からのVQ3.5リッターエンジンは240馬力(6000rpm)で36.0kgm(3200rpm)だから、数値的には馬力で約23%、トルクで約34%落ちといったところか。もちろんパワーが絞られたことにより、組み合わされる5速ATのギア比を最適化するなど動力性能を補うための変更が行われている。