MAZDA(マツダ)/アクセラ

i-stopアクセラに勝算はあるか?(2ページ目)

アイドリングストップ装置「i-stop」を搭載する次期型アクセラ。様々な装備を充実させ210万円程度という妥当な価格で販売する予定“だった”。プリウスショックの最中、果たして勝算はあるのか?

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

タイムラグは納得できるレベル

アクセラ
セルモーターの音や始動時のブルブル感は少なく、日常で使用する分にも気にならないレベル

価格の件をコッチに置いておき、i-stopの紹介をしてみたい。マツダのアイドリングストップシステムの面白さは「直噴」というシステムを活用している点にある。

具体的に言うと「シリンダー内に圧力が残っている状態で燃料を噴射し点火させる」というもの。「セルモーターを全く使うことなしにエンジン始動させたい」というのが開発の狙いだったという。

されど「さすがに100発100中というワケにはいきませんでした」。つまりタマにゃ「始動不能」も出ちゃうワケ。それじゃマズい、ということでセルモーター併用となった次第。

ただセルモーターは文字通り「補助」。バッテリーを二つ搭載しているのだけれど、小さい方がセルモーター用。セルモーターだけでエンジンを始動するタイプより、様々な点で負担は少ないということ。

ハイブリッドカーであるホンダ・インサイトのレベルにこそ届いてないけれど、セルモーターの音や、始動時のブルブル感も明らかに少ない。これなら毎日使っていても気にならないだろう。

ブレーキ放してからエンジン始動までのタイムラグも十分納得できるレベル。エコに感心無い人は「もっと早く掛かって欲しい」とか文句言っているらしいが、エコに興味なければアイドルストップ機能を停止させるスイッチを使えばいい。

売れるかどうかは価格設定だけでなく「アクセラというクルマの魅力」という点にもかかっている。個人的にはハイブリッド化が遅れているSUVや、コンパクトカークラスにドンドン採用していけば十分勝算あると思いました。
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