「キープコンセプト」も悪くないけど……
先代からキープされた左右非対称デザインのおかげもあり、側方・後方の死角は少ない。エンジンフード全体もよく見渡せ、狭い道でもラクに走ることができる |
ハンドリングもなかなか。ハンドルに伝わってくる手応えがしっかりしていることに加え、車高のあるクルマだということを考えれば安定性だって文句なし。特筆できるのが乗り心地である。柔らかめなのに揺れに対する収まりはよく、ファミリーカーとしても快適に使える。
と、高く評価したものの、正直なところ私は興味全く無し。新しい技術やメッセージが無いからだ。2008年にモデルチェンジしたクルマの多くに共通する「キープコンセプト」というクルマ作り、道具として考えれば悪くないアプローチだと思う。いや、完成度という点からすれば相当レベル高くなります。
インテリアの各所には“波紋”のデザインが用いられている。シートには厚いクッションパッドを採用しており、ソファに近い座り心地。まさに“マイルーム”のようなインテリアに仕上がっている |
ただクルマという商品は「キラキラ輝く新型車」が出てこないと買い換える気にならない。「普通に良い」くらいの内容だと、近所の普通に美味しいラーメンやファストフードのハンバーガーと同じく、こだわらなくなっちゃうのだろう。不況下でモノを売ろうとするなら、サイフのヒモをブッチ切るくらいの魅力を必要とします。
なお欧米に輸出される左ハンドル仕様は左右非対称のサイドビューやバックドアの開く方向と取っ手の位置が右ハンドル仕様と逆になるほか、アメリカ向けだとエンジンも1.8リッター変更されるとのこと。
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撮影:篠原晃一・カーセンサー