乗れば「イマイチの反対」

iQインテリア
海中を舞うマンタをイメージして作られた曲線的なセンタークラスター。オプションでナビゲーションを付けることも可能だ

ただ「ニューウェイ」だと言われれば、けっこう納得する。考えて欲しい。好きでもない状況下で身体を使うと、単に疲れてイヤになるだけ。一方、フィットネスクラブで運動したらどうか? きっと心地よい疲れを感じるんじゃなかろうか。

中嶋さんによれば「燃費を追求するとiQのような乗り味になるんです」。確かに高級感って“ムダ”から出てくるもの。iQに6気筒エンジンを搭載すれば、間違いなく高級になる。

乗り心地だってボディを大きくすれば簡単に良くなるハズ。そういった「既存の価値観」を全部諦めた所にiQの面白さはあるんだと思う。「小さな高級車という路線で行きましょう」と、広告代理店に騙されちゃったのか?

iQ走り
販売価格は140万~160万円。一般的なコンパクトカーより高めの値段設定だが、これがユーザーにどう評価されるのか興味深い

環境を最大限考えたクルマだと認識して乗れば、大いに納得するから面白い。可能な限り低い回転数を使おうとしているCVTだからして、街中を一定速度で走っているとエンジン振動を感じるが、これまた「頑張ってるね~」。

実際、実用燃費は驚くくらい良い。東京都内を走っていても、15km/L前後という数値。もちろんコンパクトカーや軽自動車より10~20%良い、流れの良い道だと20km/Lに届く。

軽自動車より高価だし、コンパクトカーに使い勝手で届いていない(室内の広さ)けれど、自動車の将来を考えればiQのような方向性が正しいのだと思う。

撮影:尾形和美・カーセンサー

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