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ドイツ車にも負けない新型オデッセイ(2ページ目)

ミニバンブームの火付け役となったオデッセイがフルモデルチェンジ。ひと目見ると、あまり変わっていない印象を受ける新型オデッセイだが、“熟成”すら感じさせる驚きの仕上がりだという。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

「変化」より「良いクルマ」

オデッセイ
インテリアは「アドバンスド・エモーショナル・デザイン」がコンセプト。2層に重ねたインストルメントパネルが広がり感を与え、先進性と上質を兼ね備えた空間に仕上がっている

もう一つ。新しいシャシを開発すると莫大なコストが掛かる。それでも軽量化に代表される革新的な技術を投入出来るなら、決して意味のないことではない。けれど現時点で次世代の技術は育っていない。だったら従来型のシャシにたっぷりお金を掛けて熟成させたらいい、とホンダの技術者は判断したんだろう。その決断、正解だと思う。

もちろん従来型オデッセイから新型オデッセイに乗り換える人だと、全くイメージが変わっていないためガッカリするだろう。けれど始めてオデッセイを買う人なら、別にガラリとスタイルが変わっていなくてもいい。むしろ「変化」より「良いクルマ」の方を選ぶのではなかろうか。

オデッセイ
ディメンションは4800×1800×1545mm。低床・低重心パッケージによりミニバンとは思えない走行性能を実現

乗り心地だけでなくエンジンも大幅に改良された。標準グレードまで電子スロットルになったことを利用し「ECON」モードを真価させている。御存知の通り電子スロットルはアクセルを踏んだ量と、実際にスロットルを開く量を別個に制御可能。ECONモードのスイッチを押すと、通常よりスロットル開度を小さくする制御を入れた。

エンジン内部の改良も合わせ、従来型より実用燃費で15%前後改善しているというのだからたいしたもの。全く新しいエンジンを採用したって15%の燃費アップは難しい。これまた熟成の妙だ。新しいオデッセイに乗ると地味な改良の凄さに感心させられる。気になるならぜひともディーラーで試乗してみて欲しい。

撮影:篠原晃一・カーセンサー
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