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スカイラインの良さは100mで分かる!(2ページ目)

プレス向けの試乗会で、新型スカイラインをテストした。2.5リッターと3.5リッターの両モデルを味わったが、どちらにも共通するのは「走りの良さ」。古きよき日産を彷彿させる、抜群の乗り味だった。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

スカイライン内装
オプションのBOSEのサウンドシステムはオススメ。試乗だけでなく、「試聴」もしていただきたい

ベンツ、BMWとも互角に戦える

新型スカイラインの「良さ」は、高速道路を走ったり、高い速度でコーナーに入ったりしなくても分かる。少しクルマに詳しい人なら、走り出して100mもすれば「これは優れた足回りだ!」と感じて頂けるハズ。ベンツやBMWから乗り換えたって全く見劣りしない。テストコースでハイスピード走行すると、私はドイツ勢より良いと思う。

続いて4WAS(4輪操舵)付きの3.5リッターモデルに試乗してみた。当然の如くエンジンは圧倒的にパワフル。315馬力もあるため、その気になればスポーツカーと真正面から戦えるパフォーマンスを持つ。ヨーロッパ仕様の最高速は240km/hを超えるとのこと。出来ればATのギア段数がもう1つ欲しいが(今やライバルは全て6速以上のAT)、決定的な弱点ではない。

4WASって何か? 例えばコーナーに入る際、ハンドルを切ったとしよう。低い速度域なら、実際にハンドルを切った角度より前輪が大きく切れるという制御を行う。つまりハンドルを少し切っただけでグイグイ曲がる、といったイメージ。タイトなカーブの連続でも、普通のクルマよりハンドル操作量が少なくてOK。

普通のクルマだと山道はハンドルをたくさん切らなければならず、横方向のGも不快。新型スカイラインなら、楽しくワインディングロードを走れます。普通のサスペンションでも新型スカイラインの良さは味わえるけれど、御予算に余裕あれば一段と楽しい3.5リッターの4WAS付きを考えてみたらいいだろう。
スカイライン・フロント
スカイライン唯一の弱点は、そのスタイリング。見た目で判断せずに、気になる人はまず試乗!

ただしスタイリングはね……

ぜひとも推奨したいのはオプション設定されているBOSEのオーディオ(12万750円)。様々なクルマにBOSEのオーディオが付けられているものの、今まで「いいですね」と思えたの、キャデラックと先代ロードスター用くらい。新型スカイラインのBOSEは絶品である。ディーラーで試乗するなら、お好みのCDなど御持参で。

さて、賛否分かれるスタイルはどうか。私は「スカイラインだと思わなければ」という条件で悪くないと考えます。けれど積極的にカッコ良いかと聞かれれば「う~ん」。ただ買ったら好きになるんじゃなかろうか。いずれにしろ新型スカイラインは乗ってみないと魅力が解りにくいかも。気になる人は乗ってみて欲しい。

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【関連リンク】
日産スカイライン公式サイト
日産お客様相談室 0120-315-232
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