ひと言でいえば『マジメに作られている良いクルマ』
果たしてどんなクルマか? 写真を見て欲しい。サイズは全長4115mmと、1,5リッター級である。同じクロスオーバーモデルのエクストレイルやフォレスターより少し短い感じ。日本じゃライバルが見あたらない。強いて言えばダイハツとトヨタで販売しているラッシュ/ヴィーゴとバッティングするかも。スズキは「いろんな用途に使えるクルマ」とアピールしています。搭載されるエンジンは1,5リッターと2リッターの2タイプ。1,5リッターのFFモデルで1180kgと軽くないものの、試乗してみたら「これで十分ですね!」といった感じ。フィールダーやウイングロードに代表される1,5リッターのステーションワゴンと同等の動力性能をイメージしていただければよかろう。
もし御予算に余裕があるなら、2リッターをプッシュしたい。4WDでも1310kgと軽いため、街中から高速道路、ワインディングロードまでキビキビ走ってくれます。2リッターはこのクラスでは珍しくスピン防止装置(EPS)を標準装備するなど、技術的にも通好みだ。
価格は案外リーズナブル。ベーシックグレードの『1,5E』でさえアルミホイールやセキュリティアラーム(盗難防止装置)、8スピーカーのMD/CDオーディオなどを標準装備して149万1千円。14万7500円高い『1,5G』になると、HIDライトやカーテン式エアバッグ、エアロキットまで付く。1,5リッタークラスのステーションワゴン勢と比べ10%程度リーズナブルなプライスだと思えば間違いない。
大きな特徴こそ持っていないものの、正統派の「マジメに作られている良いクルマ」だと思う。ユーザーからどう評価されるか楽しみ。ちなみにスズキは来年からSX4でWRCに参戦することを発表している。SX4がラリーで暴れるようになれば、ブランドイメージもキッチリ確立出来ると思う。