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新型ブルーバード シルフィはクルマ好きは無視?(2ページ目)

5年ぶりにフルモデルチェンジされたブルーバード・シルフィだが、ここ1年くらいの間に出た日産車によく見られる「クルマ好きは無視」という状態を継続してますね、といった印象。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

強力なセールスポイントが欲しい!

内外装からは特にいい印象も悪い印象も感じられません。「中庸」という表現がピッタリかと。機械的には、ティーダ、ラフェスタあたりでデビューした技術が並び、目新しさを感じさせない。同じエンジンやミッションを使うモデルに共通する弱点である4500回転あたりから賑やかな音や振動を出すエンジンや、違和感を覚えるCVTやステアリングのフィール、きれいな路面ではいいけど、荒れた道になると途端に悪化する乗り心地、などが、どのくらい熟成されているかが注目ポイントである。

グレード展開を見て気になったのは価格。トヨタ、日産のこのクラスのセダンでは、けっこうな台数が売れる1.5リッターエンジン搭載グレードの値段が高いのだ。従来のシィルフィやプレミオ&アリオンでは150万円前後のカローラ、サニーに対して、15万円くらい増しで1クラス上の立派な車が買える(1クラス上だと外見だけでなく、中身も立派になる)という理屈で売れている、という側面もある。

シルフィの15Sは約180万円。ほとんどライバル車の1.8リッター並みの値段になってしまった。それでいてミッションにCVTが奢られているわけでもなく、ライバルより優れているような部分があるように思えない。2リッターエンジンについては、ライバル並みの価格。特にお買い得とも割高とも感じない。こんなところでも、強い印象を感じさせません。

ネガティブな言葉ばかり並んでしまったけれど、クルマは走って評価の商品。試乗したら印象が変わることを期待したい。例えば、「地味な印象のクルマながら乗って見たら不思議な魅力を持っていた!」とか。個人的には強力なセールスポイントを出していかないと埋もれてしまうのではないか? と思います。

関連サイト
ブルーバード シルフィがフルモデルチェンジ!
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