存在感のあるフェイスデザイン
なんと言っても目を惹くのは精悍なイメージを形作るフロントマスク。これまでのフォレスターも乗用車感覚のSUVというキャラクターにマッチした顔だったけれど、正直デザイン性としてはインパクトに欠ける傾向。もう少し存在感あれば良かったのに、と思う。グリルやヘッドライトといった構成パーツの全てが作り直されたマイナーチェンジモデルは、SUVならではの押し出しの強さとともに、スバルのデザインアイデンティティとなりつつある飛行機の翼を思い起こさせるメッセージ性をしっかりと感じることができる。
バンパーからフェンダーにかけてのシルエットも滑らかなディテール処理となり、一体感のあるサイドビューを形成。特徴的な六角形のテールゲートを持つリア周りは、衣装パネルの変更やモールのメッキ処理などにより、ワイド感とタフネスさを強調する洗練度の高いスタイルを手に入れている。また、従来「SUBARU」の文字が浮かび上がっていたオーナメントが、トレードマークの六連星となったことにも注目したい。
全体的な質感アップが図られた内装色はブラックとベージュを用意。人気のL.L.BeanEDITIONは本皮シートが標準となる他、運転席にランバーサポート付き8ウェイパワーシートを採用している(いずれもXS、XTにオプション設定)。このほか、メーカーオプションのナビゲーションシステム(DVD再生機能付き)がタッチパネル式のHDDモデルにアップグレードされていたり、AT車においては燃料消費率のよい運転をしている時、ドライバーにインフォメーションランプを点灯して知らせる「info-ECO」を装備するなど、操作性や機能面の見直しが細部に渡り実施されている。