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巨大な“天窓”で車内に異次元の明るさ! 日産ラフェスタ登場(2ページ目)

ラフェスタはリバティの後を引き継ぐ5ナンバー3列シートモデルという位置付け。国産車最大の開口面積(縦1500mm×横800mm)を誇る「パノラミックルーフ」を全車標準装備としたことに注目だ。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

パノラミックフールの効果は絶大

 早速走りをチェックしてみることにする。ところが、Dレンジを選択しようとシフトレバーを動かすと、なんだか一般的なクルマと手応えが大きく異なる。後で聞いてみると「モーターアシストを加えているので、つまむように持って軽い力で動かせんるんです」とのこと。なるほど確かに軽く動くのだが、節度感に乏しいため、慣れないとどこのポジションに入っているのか分かり難い。誤操作を防ぐためにも、今後もう少し熟成が必要かもしれない。
新開発のMR20DE型エンジンは低速トルク重視。
 アクセルを踏むと、予期していた以上に勢い良く飛び出してしまった。おそらく踏み始めのスロットル開度を、意図的に大きく調整しているのだろう。通常の感覚でスタートしようとすると、一気に2000回転位までタコメーターの針が跳ね上がり、想像以上にパワーのある印象を残す。ただ絶対的なパワーは平均レベル。その証拠に、出足こそ力強く感じた加速が、高速道路に合流するような場面でアクセルを深く踏み込んでも、ごく穏やかにしかスピードが上がっていかなくなる。低速トルクのあるエンジンとCVTが効率良く仕事をしてくれるから、総合的な動力性能はまずまずのレベルにあるのだけれど、フィーリング面で日産車らしい”元気さ ”を欠いているのが惜しい。
 また、ブレーキ踏み始めの性動力立ち上がりは強目。微妙なコントロールに難ありと感じる。良く止まるに越したことないが、アクセルの過敏な反応を含め、運転の苦手な人がステアリングを握った場合、同乗者は常に前後にカラダを揺すられて不快な思いをするんじゃなかろうか。どちらも初期操作に対してもう少しマイルドな特性を与えた方が、ファミリーカーとして支持されやすいと思う。
圧倒的な明るさと開放感をもたらすパノラミックルーフ。
 多少クセのある操作性さえ気にならなければ、ラフェスタに乗る“お客さん”はとても快適な移動時間を過ごせるはずだ。パノラミックルーフの効果は絶大で、アイシスと比べ若干狭い2・3列目シートに座っても、頭上の視界が確保されていることにより閉塞感を一切感じない。数値で表された絶対的なスペース効率に注目が集まりがちなミニバン界にあって、人間の感性に訴える空間作りにポイントを置いたラフェスタは、ライバル勢とは異なる独自性をきちんと持っている。広さを重視するならアイシス。オリジナリティを重視するならラフェスタでしょう。

関連サイト
LAFESTA
日産自動車公式HP
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