SUZUKI(スズキ)/スズキ

スズキの世界戦略車は基本性能の高さが自慢! 期待のNEWスイフトがデビュー(2ページ目)

新しいスイフトは期待していたより遥かにいい! ガッチリしたシャーシと正確なハンドリングが生み出す走りの楽しさは国産コンパクトトップレベル。きちんと所有満足感を得られるクルマになりました。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

価格的にも満足できる仕上がり

エンジンは従来型を改良した1.3リッター(従来型より3馬力アップの91馬力)と、そのストロークアップ版である1.5リッター(110馬力)の2種類を設定している。ハッキリ言って動力性能はどちらも“それ相応”なれど、吸排気系の見直しや新型触媒の採用により★★★★(全車)と平成22年度の燃費基準をクリア(1.5XS4WDを除く)。オイルパンをアルミ製にするなどエンジン周りの振動対策も徹底し、室内の静粛性は大幅に向上していることも見逃せない。

1.3リッターモデルにはスポーティなシフト操作が可能なショートストロークの5速MTを設定。これを駆使すれば加速勝負で4速ATの1.5リッターモデルに引けを取らないだろう。標準モデルの1.3XG(4AT・2WD)で117.6万円と、もはや価格的には“しっかりコンパクトカー”になってしまったけれど、十分に所有する満足感を得られるんじゃなかろうか。

インテリアの質感も大幅に向上した
唯一気になる点は乗り心地。フロントにトキコ、リアにカヤバのダンパーを使っているのだが、路面の小さなデコボコを吸収しきれていないのだ。かと言ってロールしないような絶対的に硬いサスペンションじゃない。つまり、微少入力の領域でダンパーが機能していないということになります。開発者によれば「要求通りのダンパーを提供してくれた」ということだが、運動性能の基本部分に高い完成度を持っているクルマだけに非常にもったいない。

ちなみに、スズキの世界戦略車であるスイフトは、来年からヨーロッパ各国でも販売が開始される。そして、そのヨーロッパモデルには“モンローショック”でお馴染みのテネコのダンパーが採用されるそうな。ベリーサやアクセラなどマツダ車の質感高い走りをサポートするこのダンパーならイケるかもしれない。後日、ヨーロッパ仕様に試乗する予定なので、その際にはしっかりレポートさせていただきます。

関連サイト
スイフトスポーツは面白い!
スズキ公式HP
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