ハンドリングは国産コンパクトカートップクラス

ご存知の方も多いと思うけれど、これまでのスイフトは軽自動車の『Kei』がベースだった。この手法、コスト抑えたリーズナブルな価格設定のクルマ作りができる反面、本当に良いクルマを作りたいというエンジニアにとっちゃ当然の如く消化不良となる。

実際、旧型スイフトってクルマ好きの心をくすぐる部分は少なかった。それでも後から追加した“スポーツ”でスズキは頑張った。エンジンを始めとする走りの基本部分に手を加え、まぁまぁ楽しめるクルマに仕立てたのだ。ただし、やはり軽自動車ベースゆえリアサスの横剛性不足など露呈。もはや限界と思える点があったのも事実。
ワイドトレッドになりスタイリングもスポーティに変身した
スズキの開発陣も解っていたのだろう。新しいスイフトに試乗してみたら、期待していたより遥かにいい! ゼロから開発したシャーシの剛性感など、これまでのスズキ車とは思えないほどガッチリしてるし、ステアリングインフォメーションも正確。

1030kg(1.5XS)という車重はこのクラスとして決して軽いとは言えないものの、極めて素直なハンドリングでコーナーリングが楽しいのなんの。生憎のウェットコンディションのため限界特性こそ見極められなかったが、タックインもキッチリ決まるなど、走り好きが十分に楽しめるコントロール性の高さを持たせてきた。国産コンパクトカーの中でもトップクラスだと思う。