そんなことを思いつつ乗り込むと、予想外に質感高い! デミオをベースとしているとは思えないほどシックにまとまったインパネの高級感は、国産車のライバルとなるイストあたりと比べても確実に2ランクくらい上。ヨーロッパ製の輸入コンパクトカーと同じようなテイストを持っていると言ったって過言じゃない。フロントウィンドウをデミオより3度立たせたという車内もなかなかの開放感で、実際大人4人で乗ってみたけれど余裕たっぷり。Bピラーやリアゲート周りもデミオから大きく変更するなど、ボディにしっかりお金をかけているのだ。
早速Dレンジを選んで走り出す。驚くのが静かさ。ゆっくりクルージングしている程度なら、2リッタークラスと遜色のない静粛性を保っている。聞けば、ドア回りに2重シールを施したことに加え、ガラスの板厚を増すなど、これまでのコンパクトクラスにはない上質な乗り心地を確保するための対策を徹底したとのこと。なるほど、これなら50歳代の目の肥えたユーザーもターゲットにしているというのもうなずける。