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これまで軽自動車の”流れ”は「少しでも室内空間を広く取る」だった。ワゴンRのデビューで、アルトやミラといった従来型の軽自動車がイッキに売れ行きを落としたのを見ると、ユーザーも広さを望んでいたんだと思う。そしてついにコンパクトカーさえ大幅に凌ぐ室内スペース持つモデルまででてきたほど。実際、タントに乗ると広さに驚く。リアシートなどウソ偽り無く足を組めるほど。
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タントに乗って強く感じたのは「ここまで広い必要あるのか?」という点。軽自動車って普通一人で乗ることが多い。次に多いの、お母さんと子供というケース。成人3人以上で乗ることなど非常に珍しいんじゃなかろうか。だったらコンパクトなサイズを活かし、キビキビ走れ燃費の良い軽自動車にしようじゃないか、と考えたのがR2である。
タントでなくワゴンRやムーブと比べたって広さじゃ勝てない。でも運転席と助手席に座っている限り、何ら不満無い広さ。むしろコンパクトカーらしさを強く感じさせてくれるため、誰でも乗りやすいと思うことだろう。このあたり、MCCスマートに似た雰囲気。
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スバルのおすすめが『R』なる中間グレード。新開発となる54馬力のECOエンジンを搭載し、24km/Lという素晴らしい燃費性能を持つ(マニュアルミッション車だと22km/L。AT車の方が燃費良い)。試乗してみたら確かにパワフルで、高回転域での伸びは46馬力仕様よりグッと良い。これなら高速道路でもストレスなく走れる。アルミホイールや電動格納式ドアミラーなど標準装備で112万円。三つ目は64馬力のスーパーチャージャーエンジン搭載の『S』。軽自動車ながら15インチ! の大径ホイールを採用するなど、スバルらしく走りの性能を追求。おそらく軽自動車のAT車でトップの動力性能だと思う。