CONTENTS
Page1:トーン(色調)とは?
Page2:ダークグレイッシュトーンの特徴
Page3:タイプ別!おすすめカラーコーディネート
Page4:日本、フランス、中国の伝統色
日本・フランス・中国の伝統色
色を使いこなすには、たくさんの色に触れて、その色の背景にある歴史や文化を知ることも大切です。
今回は、日本、フランス、中国の伝統色の中から、ダークグレイッシュトーンの色を3つずつ選んでご紹介します。
歴史や文化の中で育まれてきた色は、とても表情豊か。色名や色の由来から、イマジネーションを広げていきましょう。
日本・フランス・中国の伝統色
■日本の伝統色
鉄紺(てつこん)鉄色と紺色の中間の暗い緑みの青をいう。紺は紫みの青だが鉄紺と言えば緑みをおびた色をさす。活色(かついろ)、勝色(かちいろ)の名がある。
桧皮色(ひわだいろ)
檜(ひのき)の樹皮を(ひわだ)といい、屋根や家の外壁をこれで葺(ふ)く、ひわだ葺きが昔はあった。その暗い茶色を檜皮色(ひわだいろ)と言った。檜皮や杉皮は草木染の染料としても用いられた。暗い茶色に染まる。
紫根色(しこんいろ)
紫草の根に含まれている色素はそのままでは赤みを呈している。これで染めて乾燥すると深い紫になる。紫根の色素は揮発性をもっており、傍にあるものに色を移し染まるので、この色はゆかりの色とされている。
■フランスの伝統色
ARDOISE (アルドアーズ) スレートの色グレーや黒の片岩で、割れ易く剥離性に富み、変化に富んだ使い方ができる。主として屋根瓦として用いられる。アルデーシュ、アンジュー、ブルターニュ、サボワが主なる産出地。
TABAC (タバ) タバコ色
西インド諸島のタバゴ島原産のナス科の植物で、いろいろな種類の葉がある。
LAURIER (ローリエ) 月桂樹
地中海沿岸の常緑喬木。葉は香味料となる。ローリエ・ソース・ローズともいう。古代ギリシアでは、アポロ神の霊木として競技の優勝者に、この枝の冠を与えた。
■中国の伝統色
黒紫 (ヘイツー) 紫檀色(したん色)古典的家具の色。高尚で気高い美しさがある。東洋独特の絨氈の色。純毛織物に使われる色。
油緑 (ユーリュー) 油の緑
観賞用竹の色。この竹は庭園や林野の美化に効果的に使われる。竹の幹はねっとりとした味わいの緑色。年配者の服装の色。
蔵黒藍 (ツァンヘイラン) 西蔵の紺(チベット)
皇帝の礼服、朝褂<チャオクワ>(重要な慶事の際に着用)の色。清代嘉慶年間の皇帝が着用していた。
※色はあくまで目安です。ブラウザやディスプレイによって、見え方が異なります。
※参考資料:DICカラーガイド
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