気候もハートも温かい、台湾南部
高雄の観光名所、大きな虎と龍が目印の蓮池潭
■台南
台南市は台湾発祥の地で、台湾で最も長い歴史があります。かつてオランダの植民地であった時代に首都だったのがこの台南で、その後200年以上ここで政権が執り行われていました。お寺が多いことから、地元では「台湾の京都」と呼ばれている台南。小吃と呼ばれる軽食の名店があちこちに点在しているので、孔子廟などの名所巡りを間にはさみつつ、小吃の名店をめぐって食べ歩きを楽しむとよいでしょう。
【台南までのアクセス】
台北から高鐵(台湾新幹線)か、台鐵(台湾鉄道)の自強號(特急)で台南駅下車、または台南行き長距離バスで。
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■高雄
台北の次に大きな町、高雄は大きな貿易港がある工業都市。市内を流れる運河、愛河の両岸には歩道が整備され、洒落たオープンカフェが並びます。MRT(地下鉄)も整い、2009年には国際スポーツ競技大会ワールドゲームズが開催されるなど、今まさに勢いづいている都市。それでいて昔から続く夜市や港付近の素朴なかき氷店など、温もりのある町並みも健在です。寒流と暖流が交わる海では様々な魚介類が獲れるので、海鮮料理も楽しめますし、高雄県はパイナップル、バナナ、ライチ、グアバの名産地なので機会があればこれらの味覚も楽しみたいですね。
【高雄までのアクセス】
成田と名古屋から直行便が就航。台北からは高鐵(台湾新幹線)か、台鐵(台湾鉄道)の自強號(特急)で高雄駅下車、または高雄行き長距離バスで。
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■墾丁
白い砂浜の墾丁ビーチ 写真提供:中華民国観光局/陳正祥撮影
実は恒春、墾丁と言えば、今台湾で最もHOTな観光地。何故かというと「海角七號(邦題:海角七号 君想う、国境の南。2010年新春公開予定)」という台湾映画の爆発的人気により、このロケ地となった恒春と墾丁が大ブレークしたからなんです。海角七號ロケ地巡りのツアーがあるだけでなく、主役のアガの家(実際はごく普通の民家)にあまりにも多くのファンが押し寄せたため、入場料を取って見学できるようにしたほど。この映画は現代の日本人女性と台湾人男性、60年前の日本人男性と台湾人女性との恋が交錯する切ないラブストーリーなので、墾丁に行くならぜひ、いえ墾丁に行かずともぜひ観ておきたい映画です。
【墾丁までのアクセス】
高雄から公共バスが運行していますが、多くの墾丁のホテルでは高雄からシャトルバスがあるので、それに乗車したほうが時間短縮できて楽。または台鐵(台湾鉄道)で恒春駅で下車しバスに乗り換えても。