具体的なSongs & Chantsの指導方法
今回の研修では3曲紹介しましたが、この記事では1曲だけ紹介します。「文字の指導へ」を意識する活動事例です。選んだ曲は♪Who is wearing green?です。この曲はチャンツぽく、高学年児童に向いています。そこに文字の指導を重ねれば、中学校の英語とうまくつなげることができます。
♪Who is wearing green?
Green green green green
Who is wearing green today?
Green green green green
Who is wearing green?
I am wearing green today
Look at me
And you will se
Green green green green
I am wearing green.
(音楽CD Songs & Chants MPIより)
学習初期は文字は「絵」
文字のうしろにある型紙に注目。絵的に単語を覚える段階を経て単語をていねいに指導したい。 |
欧米の小学校を訪問すると、山ほどの単語カードが黒板や壁に貼ってあります。よく見ると、右写真のように単語の後ろに色画用紙で作った形があります。子どもは学習初期には文字や単語を絵的になんとなく覚えていきます。そのための補助に単語の概観を色画用紙で形作っています。
ある大学教授によると、この覚え方で中学校で実験した結果があるそうです。たとえば、dogとcatとmouseと書いた文字カードを、それぞれの形を後ろに付けたカードとそうでないカードで比較した際、覚える早さがぐんと違ったという結果でした。
文字一つ見せるにしても理にかなった方法で見せてあげることが、子どもの学習の手助けになるということでしょう。文字学習には繊細な小学校英語教育ですが、まずは「絵」として見せることを心がけるとよいと思います。
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