時間と費用は覚悟
日本国内で子供を日英バイリンガルに育てることは不可能ではないですが、相当の時間とお金がかかります。これは覚悟の上で取り組むしかないです。「英語キッズの育て方」に載っている4家庭の日英バイリンガルキッズを、もう少し正確に言うと、日本人の心を持ったバイリンガル(二言語話者)になるということではないでしょうか。
海外出産・育児コンサルタントのノーラ・コーリさんは帰国子女には日本は異国?記事の中で、生まれ育った場所の文化や言語の影響は大きいことをコメントしています。「”三つ子の魂百まで”という言葉通り、身体に自国の文化が染み込むのはある時期まで。発音に関しては10歳前後ですね。生まれて最初の10年間の影響は大きいですよ。」
4家庭の英語教育は、文部科学省の掲げる「英語が使える日本人」の育成を家庭で行っているということでしょう。世界に出た時、日本人のアイデンティティを持っていることは大切ですね。
子どもの英語脳は大人と違う!
子どもの脳は柔軟。適した時期に適した英語を覚えてくれる。 |
「英語キッズの育て方」には、こんな面白い記事もありました。以下抜粋です。
~日本の英語教育では、英語をリスニング、ライティングなどの要素に分類することが多いが脳研究ではまったく別の分類がなされている。「単語」「音韻(発音)」「文法」「文章理解」という四つの分類だ。~ ー英語キッズの育て方P23より抜粋ー
言語の脳科学に詳しい酒井邦嘉助教授(東京大学)の先生のコメントによると、音韻(発音)は1歳ぐらいまでの早い時期に固まり、6歳ぐらいまでに完成すると考えられており、文法は12~13歳くらいまでだそうです。
それなら脳科学的見地から考えると、幼児期の英語教育の内容はどういうものが望ましいのでしょうか?