4月からどの教科も新しい教科書に!
春からの中学校の新英語教科書。 (写真提供:開隆堂) |
教科書改訂の時期にあたる今年4月から、学校の教科書がガラリと変わります。すでに「ゆとり学習」がスタートしてから教科書の内容は以前と比べ3割減でしたが、ここにきて学力低下の影響もあり、より深く考える力を養うような内容に変化しています。
顕著なのは算数の教科書。教科書が分厚くなってます。学ぶ内容がこれまでより少し増えたってことです。特に文章問題が大切にされており、自分で考えて問題解決能力を育てるようになっています。
小学校英語の教科書は?
ところで、小学校の英語には教科書があると思いますか?
教科になっていない小学校の英語には教科書は必要ではありませんが、「教科書のような本」はあります。今はこういう表現でしか言えません。英語が教科になっていないので教科書と呼べないからです。この「教科書のような本」は、今のところ「副読本」と言うほうが適当です。
英語の教科書の大手開発会社は、東京書籍、開隆堂、三省堂の3社です。これらの教科書会社ではすでに小学校用の英語教科書を作成しています。また、これまで英語教科書とは関係のなかった会社までもが小学校の英語教科書の作成に取り組んでいます。光村図書でもなかなか面白い内容の英語活動用テキストを作成しています。
英語が教科に?
このように書くと、小学校の英語も教科化が近いと思われそうですね。でも教科化はまだまだ先のことなんですよ!もしかすると教科化されない可能性もあります。文部科学省が小学校英語を「教科」と公言すると、カリキュラムや評価の問題、指導者養成の問題などクリアしなければならないことが多くあります。