私は保育園で年10回ほどの英語レッスンを行っています。彼がまだ幼稚園の年長児のときもレッスンをしていました。レッスン日に機嫌がよければT君は英語レッスンに参加していたのです。
でも彼と一緒の時間を過ごしたのは数回でした。英語を覚えるというよりもお友達と一緒にいる時間を大切にするという保育園の方針があったからです。
家に帰るとT君は英語を習ったことをお母さんに伝え、何を習ったのか細かく話したようです。英語らしい発音をするのでお母さんはT君を英語教室に通わせようと考えはじめました。英語をキッカケとして、他の事でも自信をもてるようにさせたかったからです。
最初にも書きましたが、彼は少し障害をもっています。彼のレッスンに対する態度などのコントロールに関して、私自身もあまり自信がなかったのですが、お母さんの強い希望で英語レッスンをスタートしました。
私はクラスの他の子供たちにT君の障害については何も説明しませんでした。さてレッスンスタートです。T君は英語を丸覚えします。それも大量に多くの英語を一度で覚えてしまうのです。このような特殊な能力が彼にはあるようです。ですからカルタ取りゲームでも非常に優秀でした。
そのようなT君の姿は他の子供たちに「T君ってすごい!」と印象づきました。T君はそれがうれしかったみたいで、彼の機嫌が良い時にはどんどん新しいことを覚えてくれました。水を得た魚のように家でも学校でも覚えた英語を使おうとする態度が現れていました。
残念ながら、T君は3年生で英語教室を去りましたが、(クラスの子供たちがT君を差別するようになってきたからです。)彼にとって英語は楽しかったものという記憶が残りました。今年中学生になったT君の今後が楽しみです。
ふつうに日本に住むこども達への児童英語教育は「英語を話す」ための入り口です。ぜひとも長い目で見てあげてください。
英語ペラペラな小学生にするには、どっぷり朝から晩まで英語環境に浸せてあげることです。その英語環境を作るには相当な親の努力が必要です。これについては下記のサイトでより詳しく説明していますから、そちらをお読みくださいね。