家族になったら性関係は終わる?

2~3歳の子どもを持つあるママ同士の集まりで、「もうダンナとはむり~」とか「うちも、うちも、触られたくない」という会話が盛り上がり、その中で二人目が授かったばかりのお母さんがそのことを言いだせなかったという話をお聞きしました。また、「妻とはもう家族になってしまったので、セックスはしない」というセリフを言う男性のこともよく耳にします。

子どもを産んだら、家族になったら、夫婦の性は終わると言わんばかりです。もしそれが当たり前なら、世の中に兄弟姉妹は存在しないことになりますよね!「二人目不妊」と呼ばれる状態の中に、セックスレスが原因というケースは多いかもしれません。どうしてそうなってしまうのでしょうか。

出会ったばかりの頃は、ハンターのような(笑)、炎が燃えるような気持ちで求め合うかもしれませんが、そうした時期を経て相手への愛おしさは強く深くなっていくはずなのに、「もう子どもを産んで家族になったから終わり」では、あまりにも単純で稚拙な関係性ではないかと思います。性的な刺激のためだけに、人は結婚するわけではないはずです。

男性と女性で育児をするからこそ

子どもを産み育てていく中での男女の絆は、男性性や女性性の特性や違いを生かし合いながら未来人を育てる、お互いの性の違いや特性を知る、言い換えればセクシーな面を発見するチャンスもいっぱいあるのではないでしょうか。

人間の「性」つまり「セクシャリティ」は、広く深い世界であり、様々な面がある多様なものです。中でも、「いのちをつなぐ性」=「リプロダクションの性」は、パートナーとの触れあい、いのちを産み未来へとつなげていくという人間の根幹ともいえる性であり、サスティナブル(持続可能)な愛です。いのちを産み育てていく中で、お互いの体も変化していくかもしれません。シワもできるでしょうし、ちょっとはお腹も出てくるでしょう。でもそれも含めて愛おしいと思えるような関係性づくりが素晴らしいのではないでしょうか。

結婚までの愛はキャンプファイヤーの愛。結婚後はチャコール(炭火)の愛。一見消えていますが、中身は赤々と高温です。燃えているようには見えないのに、芯が熱い。こんな夫婦は最高にHappyなのではないでしょうか。

「恥ずかしいから」セックスレス?!

夫婦
夫婦のセックスレスはコマーシャルセックスの弊害かも
以前、週刊誌『AERA』が30代独身女性にアンケートを取って書かれた特集の中で、パートナーがいても「セックスは半年に2~3回」というのが平均だと書いてあり、私は驚いてしまいました。また、性に関する悩みで最も多かったのが「身体を見せるのが恥ずかしい」ということでした。

いわゆる「恥じらい」ということでしょうか。どうもそう単純なことではなさそうです。思うに、雑誌のグラビアやテレビに登場する磨き抜かれたエロティックな女性の体と比較して「私はあのような体ではない」とコンプレックスを感じてしまうのではないでしょうか。巷では性を商品化した「コマーシャルセックス」の情報があふれています。それらはナチュラルな性ではなく、誇張された架空の世界がほとんどです。グラビアを飾る女性のヌードも、ある意味でバーチャルなのです。

バストが小さくても、少々お腹がぽっちゃりしていても、そこを含めてかわいいと受け入れてくれるパートナーとコミュニケーションできることが上質な関係性のはずです。もちろん男性も女性も、素敵な異性同士であることの努力を一切放棄してしまっては、「思いやり不足」になってしまいます。

コマーシャルセックスの弊害という意味では、刺激の強いアダルトビデオのせいで男性がセックスレスになったという話は男性不妊の専門家からよく聞きます。そればかりか、女性にもコンプレックスを与えることで、セックスレスを助長している気がしてなりません。

「出産後に体型が変わったから恥ずかしい」とか、「もう恋人同士や新婚ではないので盛り上がれない」というのも、どこかから植え付けられた情報を基に勝手に判断しているのかもしれません。あふれるコマーシャルセックス情報に惑わされず、大人のカップルが、自分たちにとってハッピイであるヘルシーなセクシャリティを育てていくことは、未来の子供たちに素敵なカップルを見せられることでもあります。

子どもたちも、たくさん赤ちゃんが欲しいと思う子がいるかもしれません。一人出産したらあとはセックスレス……という関係性を変えるためにできることは何でしょうか。男性も女性も、パートナーとの関わりに目を向けて、サスティナブルな愛を育てていける対話から、まず始めてみてはいかがでしょうか。

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