高齢出産は不妊治療なの?
自然妊娠で授かる方も多い |
多くの不妊クリニックは、37歳から38歳くらいになると、「受精率が下がるから」という理由で、治療に積極的でなくなるという話を聞きます。
ですが、この40代前半の出産では、初産も第3子も同じ割合。40歳以上の女性の身体は妊娠に向いてないとは言わせません。みなさんに安心していただきたいと思います。
先日も、私が主催する35歳からのおめでたスタンバイクラスに47歳の妊婦さんがいらっしゃいました。自然妊娠だということです。
不妊治療もしていたけれど、なかなか授からなくて、もう夫婦2人の暮らしでいいかぁとあきらめて緩んだ気持ちのときに、授かったとのこと。ママが47歳になったときに、出発しよう!と思っていたのんびりさんなんですね。とても健康そうで幸せそうでした。
高齢出産も自然妊娠のほうが多い
35歳からは妊娠しにくい、などのメディアも多く、実際には何万人もの女性が赤ちゃんを授かっています。高齢出産は不妊治療で授かっているの?とイメージする人も少なくないかもしれませんが、そんなことはありません。自然妊娠のほうが多いのが現状です。もし、私たち女性の身体が、35歳以上になると高齢出産でリスクがあがり、産むのに適していなかったら、35歳で閉経するはずです。もちろん、個体差があり、やはり20代の妊婦さんに比べれば体調も悪化しやすいかもしれません。ですが、授かったら、産めるのですから、むやみに自分の健康度を低く見積もるのももったいないです。かといって、安易にセルフケアもせずに妊娠中を過ごしたら、難産になるでしょう。要は、年齢ではないということ。
人生半ばでの出産は、本当に奥深いものです。遅いほうがいい、ということは決してないけれど、一生懸命生きてきて、がんばって子どもを望んできたけれど35歳以上になってしまったという人は多いもの。すべての母になる女性が、年齢によって過度に心配したりさせられたり、自己否定しないですむように、幸せなお産サポートが受けられますように。そう願ってやみません。
【関連リンク】
バースセンス研究所
日本誕生学協会