投資信託/投資信託(ファンド)の選び方

投信を買う前に知っておきたい分配金の知識(3ページ目)

売買ランキングに並ぶ、根強い人気の分配型の投資信託。定期的なお小遣いは嬉しいものですが、目的によっては不向きなことも。分配金に飛びつく前に分配型の特徴を確認してみましょう。

執筆者:牧野 なな子

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もらえて嬉しい分配金

複利効果は得られないとしても、目的によっては、分配金狙いも悪くありません。
分配金は、早めに利益確定をして、利益を享受しておくとも考えられます。上昇局面では、分配金の分、複利効果が薄れてしまいますが、下落局面では、先に利益を確定して分配金を受け取ることで手元に確保するお金が増え、その分値下がりのリスクが軽減されるのです。
また、先の見えないこの低金利社会では、何より毎月ある程度の金額が手に入るのは、本当に嬉しいものです。
分配金の利回り計算をしてみよう

       分配金の利回り計算をしてみましょう。


例えば、現在1万円基準価格の投資信託を100万円分購入。毎月50円の分配が続いていたとすると、1年間では5.8%の利回りを得ることになります。
現在分配金が出ているタイプの分配金は、あのグローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)[国際投信投資顧問]で35円2009年9月実績、高金利先進国債券オープン月桂樹(毎月分配型)[日興アセット]で60円(2009年9月実績)の分配金が出ています。前述したように、必ずしも高い分配金のものがよいとは限りませんが、原資に余裕のある投資信託を選べば、安心して高い利回りを得ることができるでしょう。

分配型の投資信託を購入する前には、元本が保証されているものでないこと、分配金が出ているのは利益部分からに限らないこと、複利効果を得られるものではないことを理解しておくようおすすめします。


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