ワーキングファザーにも助産師を!
「助産師は女性をサポートする存在」と聞いてしまうと、ワーキングファザーは「ちょっと踏み込めない女の世界……」という印象を抱きがちですが、育児について考えるパパにこそ、助産師と交流を持ってほしいと思います。男性が育児や家庭のことを相談できる存在はそういないでしょう? 助産師は何も「女性の味方」というわけではなくて、「育児の味方」なのですから。現代の「立会い出産」を始めたのも助産師たちでしたし、どういう父親役割を努力すれば育児が上手くいくかということもたくさん知っています。そして、「夫婦」が「両親」になっていく道のりをサポートしてくれる、水先案内人。プレパパも新米パパも、ぜひ、マイミッドワイフを見つけてください。
助産師育成にも目を向けて
新しい命を産み育てるさまざまな場面で助産師の力が期待される時代ですが、産科医と同様、不足しているという状況は否めません。出産の現場では、特に診療所(医院・クリニックなど)での助産師不足が問題になっています。厚生労働省も、助産師確保対策には力を入れており、文部科学省と協働して助産師教育に力を入れたり、自身の結婚・出産・育児などその他の事情でお産の現場を離れている「潜在助産師」が現場復帰を果たし、診療所で働いてくれるのを促す政策を取っています。
これから助産師となる人が、充分な経験を積んで資格取得できるようにと、実習の項目も強化されていく方針です。産む側の女性たちにとっても、多くの助産師が育っていくことは大切なこと。もし、産院などで研修中のプレ助産師と出会ったら、あなたなりの協力をしてくださることも願っています。
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