妊婦はおおらかなもの

妊婦の体重増加は太っているのではなく赤ちゃんに良質の血液を送って3kgで人生を出発出来るサイズまで、母体が無意識に栄養を与えて育てているということ。ゆったりとした気持ちで過ごせるようにエストロゲンという女性の代表的なホルモンが脂肪と卵巣から分泌されるのです。子供がかわいい、守りたいと思う気持ち、育てるという心は、個性でそう思うのではなく女性ホルモンが分泌されるからそう思うようになるのです。ある程度脂肪を貯蓄していないと、ゆったりとした気持ちにもなりにくいんですね。守りたい、包みたい、ゆるしたい、というほんわかと柔らかい気持ちになるというのもエストロゲンの作用なのでしょう。

妊娠中にある程度、脂肪を貯蓄することはスタミナをつけるという事で、産後の育児に影響してきます。妊娠中、体重にすごく気をつけて産後すぐ戻すことがいいと思いこむ事は心のスタミナ不足になります。産後、赤ちゃんが泣いていても「どうした?抱っこかなー?」というよりも「もう!なんで泣いてるの!」みたいになりかねません。おっとり、ゆっくりできるように産後半年間は戻らなくて普通!2kgくらいはアップしている方が育児のためにはちょうどいいんです。

産後太ってしまって戻ってない人が周囲にいるとしたら、恐らく母乳をあげていないのでは?母乳をあげることによって絶対に体重は減るから大丈夫。一回授乳するとかるくお茶碗一杯くらいはお腹がすきます。母乳をあげたら痩せる人もいるくらい。母乳をあげるとどんどん痩せるので、妊娠中に増やしておかないとガリガリになってスタミナのないママって結構いるんです。髪の毛も抜けやすくなったり、肌もかさかさになったりしてしまいます。妊娠すると自然にホルモンが分泌され艶々になるから35歳以上の妊婦さんなんかは嬉しかったりします(笑)。

いずれにしろ見た目の美容のことだけ考えて無理をして体に栄養を送らない事は体に毒なので注意しましょう。

ウォーキングの習慣をつけましょう

食べ過ぎたなと思ったら、食事の量を減らすのではなくよく動くことです。妊婦がウォーキングするのはすごくすすめられていますが、簡単にいうと出産にむけて骨盤ができてくるから。妊娠14週から骨盤を柔らかくするリラキシンというホルモンがでてきて歩けば歩く程、ちゃんとお腹を支えるためのお産に必要な骨格と筋肉ができてきます。

働く妊婦さんの方で通勤はしっかりスニーカーを履いて、一駅、二駅くらい歩く人はたくさんいます。不思議なことに、最初は30分でくたくたでも続けていれば1時間以上も楽に歩けるようになります。血液は心臓がポンプなので心拍が上がると全身に血液を巡らせるポンプが活発に動くようになり、血行もよくなり、新陳代謝もよくなります。歩き続けて30分くらいを1日2セットすると、かなり体力もついてくるし体調もよくなります。つわりの時期を除いて20週くらいからスタートするといいですね。15分以上歩き続けないと燃焼は始まらないので1時間だらだら買い物しならがら歩くのはだめですよ(笑)

また、床に落ちているものをとる時は、膝を曲げて腰を落として体ごと持ち上がってくるように気をつけると骨盤底の筋肉のトレーニングにもなります。ぞうきんがけなどもおすすめ。

初めての妊婦さんにとって、この前まで常識だったことが急に常識でなくなるという事で戸惑うこともあると思います。しかしあふれる情報に右往左往するのではなく、赤ちゃんを育む自分の体の自然な力を信じて、バランスの良い食事を心がけて、何よりおおらかな気持ちで過ごすことがいちばんです。


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