気になる妊婦のボディケアについて

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産後ちゃんと体型は戻るの?
女性の体が大きく変化する妊娠・出産。妊娠中って体重制限があるってホント?産後、体型は戻るの?気になるその真相は…。

女性なら誰しもいつまでも美しくありたいと思うものです。体型もしかり。妊娠前なら思いっきり自分のために美を追求できるけど妊娠するとみるみるお腹も大きくなって体重もすごく増えるし、産後体型は本当に元にもどるのだろうかという素朴な疑問もあるでしょう。巷では小さく生んで大きく育て
るのが安産でいいとか、妊娠中の体重は+8kg以下に抑えなければいけないとか耳にすることもあり、経験しないうちから妊婦って大変なんだなと思ってしまったり、産後もすぐ体型を戻す事がいいと思いこむ傾向にあり何かと我慢のイメージをもっていないでしょうか?

その情報を鵜呑みにするのはちょっと待った!今回は、妊娠中の体重管理に関する新しい説をご紹介したいと思います。

妊婦ダイエットの危険性

妊娠中の体重制限は1990年頃から広く認識されてきました。病院や産院で体重制限が厳しくなったのはここ10年くらいの事なんです。その間出産した方で、体重の増えやすい体質だった妊婦さんにとってはとにかく体重制限でつらい思いをしたという方も少なくないかもしれません。しかし悲しいことにその常識とも思われていた体重増加+6~8kgがベストということがここ数年で大きく覆されました。

それは、妊娠前・妊娠中の女性の食生活が胎児に及ぼす影響は大きく妊娠中のダイエットなどで母体の栄養状態が悪くなり、栄養不足のため低体重(出生体重2500g以下をいいます)で生まれてきた赤ちゃんは胎児のうちから病気を発症してしまい、将来的に高血圧や心臓病、糖尿病などの成人病を発症するリスクが高いということがわかってきたからです。

これは「成人病胎児期発症説」とよばれ、英国サウザンプトン大学医学部のデイヴィッド・パーカー教授が提唱している説で最近話題になっています。胎児期に栄養不足だと血糖値が下がりすぎてしまって、胎児が一時的に飢えを経験するので血液中の栄養素が足りなくなります。そうすると少しの栄養をたくさんストックしておこうという体質が胎児のうちからできあがって生まれてくるのです。ですから、今では小さく生んで大きく育てることは肥満体質を作る事にもなりむしろ危険な考え方とされているのです。更に出生時体重が大きい程、生涯通して最も健康を保てることがわかってきました。そういったことから最近では私たちアジア人は妊娠中の体重は8~12kg増えるのが平均ということが認識されつつあります。

そもそも体重は増えない方がおかしいんです。臨月のころには赤ちゃんだけで3kg、羊水500cc、胎盤が600g、最終的には1.5kg増えるという血液+子宮筋で2kgくらいにはなるし、胸も2カップくらいアップして両方で1kgくらい大きくなります。それからどうしても必要な皮下脂肪の貯蔵。そう考えたら5~6kgしか増えない事の方が科学的に無理があります。あくまでも太るのではなく、スタミナストッカーとしての脂肪を蓄積しているのです。妊娠中はただ、お腹の中に赤ちゃんがくっついているのではなく母体全身で育てるための自動育成装置みたいなのが働いている状態。そうしてみれば、それはその人のベストな体重といえます。

ただし元々が肥満体質という方は+8kgくらいにおさえて、逆に痩せすぎの方は8~12kgくらいは増やそうという方向でいいでしょう。オランダなどは今でも多い時で妊婦の2/3が自宅出産する国ですが、8kg未満しか体重が増えなかったらハイリスク群にカウントされて自宅出産できないんです。