和食のおかずは栄養素の宝庫
ふたつめのポイントは、副食(おかず)です。食事は炭水化物だけ摂ればいいわけではなく、問題はバランスです。「おにぎりだけの食事などは、もってのほかです!本当のご飯食の良さは必ず副菜が添えられていて、栄養のバランスが優れていることです。胎児は急激に発育していますから、大人以上に微量栄養素を含めた多量の栄養素が必要です。和食の副食には、そうした多種多様の栄養素が含まれている可能性が高いのです」(福岡先生)
「ご飯をしっかり食べる和食にする→食事の量、栄養バランス共に自然とアップ」という流れがわかりましたか?日本人が以前はあまりサプリメントを摂らなくても今以上に、健康な子どもを産めた理由のひとつは、栄養バランスの優れた和食であったからかもしれません。
マタニティスポーツはやめないで
マタニティスポーツはどうでしょう?スポーツをするとやせてしまう、と思いがちですが、福岡先生は、スポーツはいいことだと言います。「出産、育児に必要な筋力、体力ができるメリットの方がずっと大きいでしょう」よほどハードなものでない限り、運動で消費されるカロリーは意外に少ないとされています。医師、助産師、専門家の指導を受けて、安全に楽しんでください。
命をつなぐご飯
このダイエットブームの中、体重を増やそうというお話は珍しかったかもしれません。でも赤ちゃんを大きくするのは、母親の食べ物に他なりません。命をつなぐご飯を大切に考えて、ちゃんと、美味しくいただきましょう。妊娠を契機に、栄養を考え直すのも良いですね。
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