もとの体重、あるいは少なくともBMI価18.5以上になって妊娠を
「妊娠中のダイエットが赤ちゃんの肥満や成人病を招く」の記事でお話し頂いた福岡秀興先生(東京大学大学院医学系研究科・国際生物医科学助教授)を再びお訪ねして「痩せすぎ対策」をうかがったところ、まず大切なのは、痩せている人は、妊娠前に少し体重を増やしてほしいということでした。「エ-ッ!?せっかく苦労してダイエットしたのに!」とショックに感じないで、どうか次の説明に耳を傾けてくださいね。「妊娠する前の体型が、「やせ」の場合には、妊娠前に「標準」の体型にすることで、小さい赤ちゃんの生まれる可能性は随分と減ります」と福岡先生は言います。どうやってやせ具合を判断するかというと、BMI(Body Mass Index)という、身長と体重から計算する国際的指標を使います。
BMI=体重(kg)÷身長(m)の2乗
BMI18.0以上-24.0が「標準」の体型です。18.0以下が「痩せ」となります。が24以上は「肥満」です。あなたのBMI価は「標準」に入りましたか?
きちんと食べているのに体質で痩せている人は心配ない
ただ福岡先生は、体重というものは「その人の体質に合った望ましい価がある」と言います。「特にダイエットもせず、バランスの良い栄養をとっていて「やせ」の体型の人は、体質的にやせている状態が健康な状態だと思われます。そこから無理をして太ることはないでしょう」ダイエットによって「やせ過ぎ」に入っている方は、少なくとも「標準」グループに入るように、と福岡先生はすすめます。基本はダイエット前の体重に戻すことですが、ダイエット前に「肥満」グループだった人は「標準」の範囲にとどまるようにしましょう。"ちょうどいい体重"が赤ちゃんと自分の健康の基本です。
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