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節約貧乏さんと賢約リッチさんの違い(3ページ目)

不況が続く中、なんとか家計のやりくりをするために節約の意識が高まっています。けれども「節約を続けていると貧乏になる!」なんてこともあるのです。節約貧乏と賢約リッチの違いとは?

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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節約だけでは人生を豊かにできない!?

■節約貧乏のPさんと賢約リッチのRさんの差は?
節約してお金があっても、時間にゆとりがなければ生活は貧しくなってしまう

節約してお金があっても、時間にゆとりがなければ生活は貧しくなってしまう

節約貧乏のPさんと賢約リッチのRさんの違いは何でしょうか? Pさんは、支出を減らすということを主眼に置いています。けれども、スーパーのはしごや1000円高速道路のように、出費を押さえることはできても、時間や体力という別のものを無駄に浪費してしまっていると言えます。その結果、お金は貯まっていても、心が貧乏になってしまい、生活に疲れてしまっているのです。

一方、賢約リッチのRさんは、ネットスーパーの計画的なまとめ買いや車を持たずにレンタカーを利用するなど、支出を賢く抑えるのと同時に、便利家電を活用し、自由な時間を創造し、家族との触れ合いや自己啓発の時間に充てることによって収入を維持・向上することにつなげています。また、投資というお金の使い方によって、新しい収入や楽しみを得ています。

■人生の収支を改善する方法はこの3つに尽きる!
人生をお金という視点でとらえると、人生の収支を黒字にするためには、「支出を減らす」「収入を増やす」「運用利回りを上げる」の3つの視点に尽きます。

「節約」は、「支出を減らす」という効果しか生み出しません。しかも限られた収入の中で、「節約」には必ず限界があります。

■賢約を3つの視点でとらえると……
その一方、「賢約」は、「支出を減らす」という視点でとらえると、車を保有せずにレンタカーを利用するなど、買わずに借りることによって支出を抑えると同時に楽しみを得ることができます。つまり賢く支出することです。また、「収入を増やす」という視点でとらえると、収入を増やすために時間を買う、自己投資をするなど積極的にお金を使います。お金を使ったことによって、それ以上の収入を維持したり、増やしたりすることができるのであれば、人生の収支という視点で見れば得したことになります。

そして最後に投資です。貯蓄も投資も資産運用という視点で考えるとお金の使い方としてとらえることができるでしょう。貯蓄も投資も自分の代わりにお金に働いて貰うことには違いはありませんが、お金の働き方が違うということです。収入の上昇があまり期待できず、同じ収入でも可処分所得は減っていくことが予想されるこれからの厳しい世の中、今ある資産を貯蓄で運用するのか、投資で運用するのか、どちらが賢いお金の使いかなのか、改めて考えてみる必要があるでしょう。

家計のやりくりに自信のある方も、Pさんのような、節約貧乏になっていませんか? 節約貧乏的発想から賢約リッチな発想に切り替え、心の面でもお金の面でも豊かな人生を目指しましょう!


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