節約しても節約しても、お金が貯まらない……
【記事のインデックス】
節約と倹約と賢約の違い!?……1P目
節約貧乏のPさんと賢約リッチのRさん……2P目
節約だけでは人生を豊かにできない!?……3P目
節約と倹約と賢約の違い
■節約と倹約不況が続き、先行きの見えない昨今、普段の生活の中で「節約」を意識している人はどのくらいなのでしょうか。インターネット調査会社のマクロミルが行った「エコ(節約&環境)に関する調査(第2回)」(2010年8月発表)によると、普段の生活の中で「節約」を意識している人は、「かなり意識している」(21.0%)、「意識している」(31.9%)、「どちらかといえば意識している」(33.0%)で、全体の85.9%は、レベルの差はありますが、節約を意識しているとのことです。不況知らずで、「自分たちには節約は関係ない!」という人はごく少数派のようです。
古くから日本人は、生活を慎ましやかにする「倹約」を美とする意識があったような気がします。日本人の大半が「節約」という消費行動をとっているとすると、日本経済に与える影響なんて大そうなことを考えると、少し怖い気がします。
ところで、「倹約」はどちらかと言えば肯定的に捉えられますが、「節約」と聞くと、行きすぎるとケチといった否定的に捉えられることもあります。そもそも「節約」と「倹約」の違いは何なのでしょうか?
辞書で調べてみると、「節約:無駄を省いて切り詰めること」、「倹約:費用を切り詰めて浪費しないこと、節約」とあり、節約と倹約の意味に違いはないようです。ただ、節約はお金以外にも使うけれども、倹約はお金にしか使わないという違いがあります。
■ガイド平野がすすめる「賢約」とは?
家計が厳しい状況では、無駄をなくし支出を抑える「節約」や「倹約」は、大切なことです。けれども、節約のために「モノを買わない=我慢する」を続けていたのでは、家計にお金が残っても、心理的な生活は貧しくなってしまいます。
そこで、ガイドがお勧めする「賢約」とは、モノを買わない、我慢する「節約」「倹約」ではなく、賢くお金を使う「賢約」です。賢くお金を使うとは、節約につながるモノを買う、買わずに借りるなど出費は伴うけれども、生活を楽しみながら出費を抑えることです。また、お金を生む使い方をする積極的な消費、お金の賢い運用の仕方も含みます。
>>節約貧乏さんと賢約リッチさんはどのように違うのでしょうか?