妊娠線は急激におなかが大きくなるとできやすい
約7割の人にできる妊娠線。産後は目立たなくなる
皮膚は、上から、表皮、真皮、皮下組織からできています。妊娠して皮下組織の中にある脂肪細胞が急に大きくなると、表皮はそれにともなってある程度は伸びるものの、真皮や皮下組織は、その伸びについていくことができずに、断裂してしまいます。断裂したところから、その下にある毛細血管が見える。それが、稲妻のようだったり、すいかの皮の模様のようだったりする妊娠線です。
妊娠線が現れない人もいます
妊娠線は、すべての妊婦さんにできるわけではありません。できるのはだいたい7割の人。3割の人はできずにお産を迎えます。それでは、できる、できない、の差は一体どこにあるのでしょう?妊娠線ができるのは、おなかが急に大きくなったとき。たいてい、おなかが大きく目立ちはじめる妊娠7ヶ月ごろからです。おなかの大きくなり方は、人によって違いがあります。多胎妊娠の場合や小柄な人は、おなかがせり出すような感じで、おなかもどんどん大きくなりがちです。その分、おなかの皮膚が引き伸ばされますが、これはしかたありません。
また、肌質によっても、できやすい、できにくいがあります。一般に、皮膚がカサカサしていて弾力性のない人はできやすく、しっとりしていて伸びのいい人はできにくいようです。これも、もって生まれたものですから、ある程度はしかたないといえるでしょう。あなたのお母さんに妊娠線が残っているのかどうかは、あなたができやすいかどうかを知る目安になるでしょう
妊娠線は、ある程度予防できます
妊娠線ができないように、また、できても最小限にとどめるための方法はあります。まず、急激な体重増加を避けること。おなかが大きくなるにしても、少しずつ少しずつならいいわけです。そして、皮膚になるべく潤いを与えること。乾燥しないようにクリームやオイルなどを塗って、よくマッサージしておきましょう。大きくなった胸や太ももなどにも同様のケアをしておきます。万が一、妊娠線ができてしまうと、がっかりして、それまで続けていたケアをやめたくなります。でもさらにひどくしないためにも、最後までケアを続けてください。
産後は目立たなくなります
一度できてしまった妊娠線が消えることはありません。でも、産後は目立たなくなります。妊娠線の程度や本数によっても違いますが、産後2ヶ月ごろから赤みが消えはじめ、半年後には透明な状態にまで戻ります。それまで産前と同様のケアを続けてみてください。おなかのたるみがなくなれば、さらに目立たなくなりますから、そのためにも産後のエクササイズを積極的にしてみましょう。妊娠線予防するコツ6ヶ条
- 体重管理をしっかりと
- 脂肪がつきにくい体に
まめに体を動かし、脂肪がつきにくい体でいましよう。 - お肌に潤いを
皮膚の乾燥を防ぐために、クリームなどで保湿、マッサージをしつかりしましよう。 - おふろにつかる
シャワーですまさず、おふろにつかれば皮膚の血行もよくなります。保湿効果のある入浴剤を使えば、一石二烏でず。 - 腹帯やガードルも利用してみる
腹帯やマタニティ用ガードルで、適度におなかを支えると、皮膚が伸びすきず、妊娠線の予防になる場合があります。 - 鏡でチェックして常に意識しておく
大きなおなかの下側はお母さんさの目からは死角。まめに鏡でチェックしておきましょう。
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