離乳食/離乳食と食物アレルギー

離乳食と食物アレルギー(2ページ目)

離乳食を進めるときに、つい食物アレルギーが心配になりますが、どうしたらいいのでしょうか?まずはアレルギーについて基礎をしっかり学びましょう。

川口 由美子

執筆者:川口 由美子

離乳食・幼児食・妊娠中の食事ガイド

除去食は医師に相談を

食物アレルギーによる症状がみられた場合、まずアレルギーの原因となる食べ物をメニューから除く「除去食」にするのが有効と言われています。除去食を行う場合には、アレルギー症状の度合い、今までの食事状態、子どもの栄養状態などを考慮して医師が判断しますので、必ず医師の指導のもとに行うようにしてください。

勝手に除去を行うと、栄養が偏ってしまう他、同じ食品ばかりを食べ続けて新たな別のアレルギーを招いたりすることもあるからです。

アレルゲンは食物だけとは限らず、ダニやハウスダスト、化学物質なども考えられますので、決して自己判断はせず、まずは食事日記をつけてみるところからはじめましょう。 皮膚の状態と、食事とを併記することで、後でアレルゲンを見つける時に役立ちます。

アレルゲンを見極めるのは、血液検査の数値だけではなく、食事日記も重要な判断材料になる場合もありますので、まず実行してみてください。
 

どうしても心配な場合は

例えば「家族にアレルギー性疾患がある」など、食べる前からアレルギー体質が心配される赤ちゃんの場合、発育が順調な場合なら、少しだけ離乳食を遅らせてみると良いでしょう。

乳幼児期の消化器官が未熟なうちは、特に卵や牛乳などを「異物」と敏感にとらえてしまいやすいので、腸の発達を待ってからあげてもいいということです。目安としては、9~10ヶ月頃からよく加熱したものを少量あげはじめるといいでしょう。その際に、食事日記ももちろん忘れずにつけましょう。

卵のアレルギーは一番多く、乳児のアレルギーでは60%以上が鶏卵が原因とされていますので、アレルギーの素因をもっている場合は、鶏卵は1歳をすぎてから食べさせ始めてもいいでしょう。
 

ストレスも敵!

最近は情報も多く、アレルギーについて過剰に心配しすぎるママ&パパもいらっしゃると思いますが、最近では医師の管理の下で除去食などを行えば、かなりの頻度で乳児の食物アレルギーは治るとされています。

まずはママ&パパがストレスなく、落ち着いて食事日記をつけてあげることがアレルギー対策の第一歩です。アレルギー素因のあるお子さんは離乳食が少し遅くなっても、1歳くらいまでは問題ありません。焦らずゆっくりはじめましょう。

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