照明・LED/照明器具・間接照明の基礎知識

夜のエクステリアを演出するボラード器具

屋外用照明器具で、車止めとして使用されるボラードと似たような形状のものを、一般にボラード器具といいます。住宅の庭やアプローチなどの外構照明としても重要な器具です。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

ボラード器具の種類と選び方

写真1.ボラード兼照明器具

写真1.照明器具が内蔵されているボラード

ボラードとは、岸壁に設置して舟をつなぎとめるために地面から突き上がった杭のことを言います。また公園や広場などで道路からの車の進入を防ぐために設置された構造物もボラードと言います。(写真1)このような車止めに使用されるボラードは、円筒状の形状で45~85cmくらいの高さが多いです。

屋外用の照明器具で、車止めとして使用されるボラードと似たような形状と高さをもつものを、一般にボラード器具、またはボラード型器具と言っています。円筒または角筒状のボラード器具の場合、上部が乳白ガラス(もしくは透過性のプラスチック)コップになっていたり、透明ガラスコップの中にルーバーが装備されていたり、金属のお椀型だったり、といろいろなデザインがあります。

 

写真2.壁面を背景にしたコップ型の器具

写真2.壁面を背景にしたコップ型ボラード器具

コップ型が一般的に多く、それが乳白ガラスだと柔らかな光は周辺全般を仄かに照らします。器具の背後に明るい仕上げの壁があれば、そこに光が反射して、より明るい雰囲気に見せることができます。(写真2)

この種の器具は上から見下ろす視点があると、まぶしさの問題が起こる場合もあります。そこで金属製の傘や上蓋をかぶせたようなデザイン器具もあり、比較的広い用途に使用されています。

 

写真3.上部に蓋をしたようなコップ型デザインのボラード器具

写真3.上部に傘を被せたようなコップ型デザインのボラード器具

ただ、コップ型の器具は何らかの衝撃で壊れる可能性があります。そこで金属の格子などでガードされ、少しでも衝撃に耐えられるようにデザインされているものも少なくありません。(写真3)

次の頁では屋外用照明器具で大切な規格、IPについてご紹介しています。
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