陶湶 御所坊とは
昭和初期の建築と、世界中のアンティーク家具を組み合わせたインテリアは変幻自在。純和風だが、バーとサロンの周辺は和洋折衷の趣も
一流の宿は外観を飾らないので、内部の素晴らしさを想像することは難しい。泊まって初めて良さが分かる
しかし、関東にいると、実際に泊まった人や、入浴した人の話はあまり聞きません。以前唯一、会社の同僚が泊まりに行って褒めていたのですが、具体的に何を褒めているのか、正直よく分かりませんでした。ネット上の評判を見ても、褒めている人は多いのですが、話に具体性が感じられないのです。
事前情報がなく先入観が無かったので、実際に泊まってみて、あまりの素晴らしさに仰天しました。何故、ここまで凄い宿が評判にならないのか。何故、こんな理想的な宿の予約が、平日なら簡単に取れるのか。本当なら向こう一年は予約が取れない状態になっているべきだと思いました。
しかし、この宿の評判に具体性が無い理由も、私には薄々分かる気がするのです。強いて例えれば、猛烈に仕立てが良いスーツのようなものです。自分にジャストフィットして最高に気分が良い、毎日が楽しくなってしまうようなスーツを入手しても、その評判はブログに書かれることはないでしょう。何故なら、その良さを、まだそのスーツを着たことのない人に理解してもらうのは、途方もなく困難だからです。
陶湶 御所坊も同じだと私は思います。温泉や料理が良いのは当たり前。むしろ宿全体の滞在感、テイスト、仕立てが良いのです。そして、そこにこそ本物が宿り、文化が宿り、高級宿相応の料金を払う価値が確かにある。そう心の底から納得できる宿が、御所坊なのです。
今回は、その片鱗でも理解して頂けるよう、説明に努めたいと思います。
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