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狭小敷地の住宅の悩みは、プライバシーの確保と段差?(3ページ目)

都市部を中心に、狭小敷地に建つ住まいも多くみられます。厳しい立地条件での住まいには、どのような不満や悩みがあるのでしょうか。調査レポートをご紹介しましょう。

岩間 光佐子

執筆者:岩間 光佐子

住まいの設備ガイド

光と風を通す目隠しを

スクリーンのデザインも豊富になってきた

半透明のスクリーンで視線を遮る

プライバシーを守るために、まず、思いつくのは塀をたてるということではないでしょうか。けれど、「高いブロック塀というのは、ちょっと……」という方も多いようで、調査でも77.0%の方がブロック塀には抵抗があると答えています。

理由は、「閉鎖的な感じがする(70.1%)」「部屋まで光が入らず、暗くなってしまう(63.5%)」「部屋まで風が通らなくなってしまう(61.0%)」「高いブロック塀などで囲うとセキュリティ的に問題がある(52.9%)」などが挙がっています。

とはいえ、視線を遮ることのできるものが欲しい場合、たとえば、半透明スクリーンの目隠しフェンスを用いてみる、という方法はどうでしょうか。太陽光を取り入れながら視線を遮ることできるので、閉鎖的で光を通さないブロック塀のように、敷地内や室内が暗くなってしまうこともありません。

トータルコーディネートできるルーバーも

ルーバーを用いて、ほどよく目隠しを

また、ルーバーを用いたフェンスもいいでしょう。視線を遮りつつ、光を透すことができるとともに、通風性も確保できます。

たとえば、リビングが道路に面している場合、半透明の目隠しなどを付けることで、プライバシーを確保、光も通るのでリビングも暗くなることがありません。目隠しとともにテラスやデッキなどを設ければ、セカンドリビングとして外部空間を有効利用することも。スペースに限りがあっても外部空間を積極的に取り込むことで、快適さが増すのではないでしょうか。

すっきりとしたデザインの手すりで使いやすく

狭いスペースでも階段でもすっきりと

狭いスペースでも階段でもすっきりと

都市型の住宅では、道路から玄関までの距離が短いため、道路面から玄関までの勾配が急な階段のアプローチの住まいも多くみられます。

道路と直角に階段を設置したり、道路と平行に階段を設けるプランなどがありますが、いずれもスペースに限りがあるため、手すりを設けている方も少ないようです。調査結果でも、手すりを設置している方は、わずか8.6%とか。

狭小のアプローチに限らず、雨の日や夜でも安全に階段を昇り降りするために、家族構成によっては、手すりの設置は検討したいもの。特に、限られたスペースで道路と並行に階段を設けたプランの場合など、安全性に配慮して手すりやフェンスを設けた方がいいのではないでしょうか。

最近では、すっきりとしたデザインの外まわり用の手すりもありますし、フェンスと組み合わすことができる手すりであれば、スペースを取らずに設置することができるでしょう。


限られたスペースでも、工夫次第で快適性や安全性を高めることは可能です。プランニング段階で検討出来ればベストですが、分譲住宅などでは難しい場合も。しかし、不満や悩みをそのままにせず、より居心地のよい暮らしが実現できるように、さまざまなアイデアとアイテムを活用してみてはいかがでしょうか。

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