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カーポートデザイン最新傾向!おしゃれ、モダンetc.

新築やリフォームの際に、カーポートの設置を検討する方も多いのでは? エクステリアメーカーの最近のカーポート商品をみてみると、機能性はもちろん、デザイン性の高いタイプも増えてきています。ここでは、かっこいい、おしゃれなカーポートデザインをみていきましょう。 

岩間 光佐子

執筆者:岩間 光佐子

住まいの設備ガイド

カーポートのデザインを左右するのは屋根

一般的なカーポート商品は、本体(柱・梁)と屋根材などで構成されたもの。本体の主な素材は、門扉やフェンスなどのエクステリア商品と同様に、アルミ形材が多く用いられています。屋根材には、ポリカーボネートやFRP、スチール折板などの種類がみられます。
 
カーポートのデザインスタイルは多種多様ですが、イメージを大きく左右するポイントのひとつは屋根のスタイルでしょう。屋根の支持の仕方の違いによって、片側(側面)支持タイプや両側支持タイプ、後方(背面)支持スタイルなどに分けられます。また、上吊りタイプと下支えタイプと分類することもあります。
 
後方に柱を設けることで、車の出し入れもしやすく、モダンなシャープな雰囲気も。1台用2台用が揃う。 [エフルージュEX 基本セット 51-27 H2   中帯 Z9   サイディング SI] YKK AP http://www.ykkap.co.jp/

後方に柱を設けることで、車の出し入れもしやすく、モダンなシャープな雰囲気も。1台用2台用が揃う。 [エフルージュEX 基本セット 51-27 H2   中帯 Z9   サイディング SI]   YKK AP 

■片側(測面)支持タイプ
左右どちらか片側に柱を設けたタイプで、柱は2本、もしくは3本の方流れのスタイル。すっきりとしたデザインが多くみられます。柱が片側のため駐車の際に邪魔にならず、狭い敷地でも出し入れがしやすいのが特徴です。

■両側支持タイプ
両側に設けた柱によって屋根を支えるタイプ。デザイン的にも性能的にも安定感があるスタイルといえるでしょう。2台以上駐車できる幅のあるワイドタイプもあり、また、横に繋げる横連棟や縦連棟とすることも可能です。

■後方(背面)支持タイプ
特殊な構造とすることで、後方(背面)だけに柱を設けたスタイル。前方向への開放感は魅力でしょう。2台以上駐車できる幅のあるワイドタイプもあります。
 

カーポートの屋根形状は「フラット型」と「アール型」

さまざまな外観デザインにも馴染みやすいアーチスタイルのカーポート。シンプルなフラットスタイルや緩やかなカーブを持つラウンドスタイルも揃う。[フーゴ フーゴAプラスレギュラー 27-50型 施工例 アイボリーホワイト/エクリュアイボリー(屋根材:クリアマット)]  LIXIL  http://www.lixil.co.jp/

さまざまな外観デザインにも馴染みやすいアーチスタイルのカーポート。シンプルなフラットスタイルや緩やかなカーブを持つラウンドスタイルも揃う。[フーゴ フーゴAプラスレギュラー 27-50型 施工例 アイボリーホワイト/エクリュアイボリー(屋根材:クリアマット)]  LIXIL

屋根の形状によってもイメージは大きく変わります。商品的には、フラット型とアール型がみられますが、フラット型は直線的でモダンな雰囲気に、アール型はやさしいイメージが生まれるでしょう。
 

すっきりとしたモダンなタイプが増えてきている

シンプルな美しさを持つカーポート。装飾をなくしたデザインは外観とも馴染む。ブラックと光沢を抑えたシャイングレーF、ナチュラルシルバーFの3色が揃う。[LIXILカーポートSC 施工例 レギュラー 30-50型 柱・梁:ナチュラルシルバーF 屋根材:ナチュラルシルバーF]  LIXIL  http://www.lixil.co.jp/

シンプルな美しさを持つカーポート。装飾をなくしたデザインは外観とも馴染む。ブラックと光沢を抑えたシャイングレーF、ナチュラルシルバーFの3色が揃う。[LIXILカーポートSC 施工例 レギュラー 30-50型 柱・梁:ナチュラルシルバーF 屋根材:ナチュラルシルバーF]  LIXIL

最近増えてきたカーポートのデザインは、住宅デザインと同様に、すっきりとした、シンプルでモダンなタイプ。屋根形状はフラット型で、柱のデザインなど無駄のない納まりの商品も揃っています。デザインとしても美しい構造の骨組みを持つタイプなどもみられます。
 

2台3台以上用のカーポートも豊富なスタイルが出揃う

フラットな屋根スタイルの片流れタイプを組み合わせてY合掌に。M合掌も可能。[ネスカ ネスカFレギュラー Y合掌 27・27-50型 シャイングレー(屋根材:クリアマット)]  LIXIL  http://www.lixil.co.jp/

フラットな屋根スタイルの片流れタイプを組み合わせてY合掌に。M合掌も可能。[ネスカ ネスカFレギュラー Y合掌 27・27-50型 シャイングレー(屋根材:クリアマット)]  LIXIL

2台以上の車を所有するご家庭も多くみられることから、複数台用のカーポートも充実してきています。片側支持タイプを向かい合わせに組み合わせた「M合掌」や背中合わせにした「Y合掌」だけでなく、横や縦に並べて複数台の駐車できるようなスタイルの商品も多くみられます。
 

カラーはシルバーやブラック、ナチュラルな木目調なども

建物の外観とコーディネートできるデザインのカーポート。ハニーチェリーやキャラメルチークなどの色合いも魅力。 [リレーリア 〔パッケージ〕 カーポート 基本セット 2台用 54-50 YF(ポリカ屋根ふき材 アースブルー)  リレーリア スクリーン2N型 YF]  YKK AP http://www.ykkap.co.jp/

建物の外観とコーディネートできるデザインのカーポート。ハニーチェリーやキャラメルチークなどの色合いも魅力。 [リレーリア 〔パッケージ〕 カーポート 基本セット 2台用 54-50 YF(ポリカ屋根ふき材 アースブルー)  リレーリア スクリーン2N型 YF]  YKK AP 

カーポートの色は、シルバーやグレー、ブラックなど定番ですが、最近では、門扉やフェンスなどのエクステリア建材と同様に、木目調も増えてきているようです。部分的に取り入れ、シルバー色などと組み合わせることができる商品も。ナチュラルな雰囲気を演出できることが魅力でしょう。
 

門扉やフェンスとトータルコーディネートが可能な商品

 シャッターなしタイプとシャッターありタイプが揃う。軒天、正面・側面パネルの取り付けも可能。[エクスティアラ カーポート シャッターなしタイプ 55-57 高さ24 正面・側面パネル縦格子、ダウンライト付き]   YKK AP http://www.ykkap.co.jp/

シャッターなしタイプとシャッターありタイプが揃う。軒天、正面・側面パネルの取り付けも可能。[エクスティアラ カーポート シャッターなしタイプ 55-57 高さ24 正面・側面パネル縦格子、ダウンライト付き]   YKK AP

住まいの外まわり、エクステリアはトータルに検討することが大切です。カーポートも門扉やフェンスなどと同時に検討することで、まとまりのある住まいが生まれるものです。最近のメーカー商品には、同じデザインシリーズでコーディネートできるカーポートも増えてきています。
 

敷地や建物形状に合わせやすいタイプ

縦横の構造材によって構成されていたカーポートルーフが特徴。スペースを有効利用できるL字型のタイプも。 [アーキフィールド カールーフ 施工例 90-30型 ナチュラルシルバー+クリエモカ]  LIXIL  http://www.lixil.co.jp/

縦横の構造材によって構成されていたカーポートルーフが特徴。スペースを有効利用できるL字型のタイプも。 [アーキフィールド カールーフ 施工例 90-30型 ナチュラルシルバー+クリエモカ] LIXIL  

厳しい敷地条件でも設置することができるカーポートのデザインもみられるようになりました。2台以上駐車する場合でも、横や縦に並べるだけでなく、建物や敷地に合わせて、L字型に連結できるような商品もみられます。
 

建物と一体化するカーポートデザインも

狭小地、変形敷地などに対応した、壁付専用カーポート。カーポートと家の間に雨や風が入らないのも魅力。[レイナベーカポートグラン50 (基本+ハーフ)セット:J51・14-39H 屋根ふき材:熱線遮断ポリカ (クリアマット) H2]   YKK AP http://www.ykkap.co.jp/

狭小地、変形敷地などに対応した、壁付専用カーポート。カーポートと家の間に雨や風が入らないのも魅力。[レイナベーカポートグラン50 (基本+ハーフ)セット:J51・14-39H 屋根ふき材:熱線遮断ポリカ (クリアマット) H2]   YKK AP

建物本体と一体化するタイプも揃っています。プランニングにもよりますが、一体化することで、テラス屋根などと兼ねることができる場合も。デザイン的にも住まい全体としてすっきりと納まるでしょう。
 

カーポート選びの基本は設置地域に適する性能を持つかどうか

カーポートは、雨や風、雪から車を守り、また、紫外線による色あせや日焼け、直射日光による車内温度の上昇を抑える役割もあります。あたりまえのことですが、選ぶ際には、設置地域に適するかどうか、などの性能面を十分に検討し、その上で、デザイン性を考えることが大切です。
 
エクステリアまわりのショールームの数は多くはありませんが、可能であれば、カタログだけでなく、ショールームで実際の商品を確認し、デザイン性、素材感やボリューム感などを含めてチェックすることをおすすめします。

 
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